やっと仕事が終わった。
もうすぐ朝になる。

 

始発を待つべきか、タクシーで帰ろうか迷うところ。
少しでも早く帰って日曜日を有効活用したいのだけれど、
いかんせん私はとても車に弱い。

タクシーで帰って車に酔う可能性、ほぼ100%。
そんなわけで、少しゆっくりしようと思う。始発が動くまで。

 

車に酔うといえば。

私の父は恐ろしくドライブが好きな人だ。
日曜日は、家族そろって山や温泉へドライブに行くのが実家にいた頃の恒例になっていて。
だから子供の頃の私は、週末になるのをそれはそれは恐れていたものだ。
酔い止めを飲んでも。楽しいことを考えても。みんなで話をしていても。
どうしても酔ってしまうのだ。


酔いの前兆を感じると、たいていいつも小さな声で歌を歌った。
そうするとほんの少しだけ、気持ちがまぎれる気がした。
だから大人になった今も、車に乗るとなんとなく歌を歌いたくなる。さすがに本当に歌うことはしなくなったけれど。

 

先週、大学の先輩、そして恋人と銀座のくらのすけへ行った。
初対面にもかかわらず妙に意気投合した二人。
大切に思っている人どうしが仲良くなるのは、とても嬉しいことだ。
恋人に、私の友達たちはみんな、ある共通の雰囲気を持っているといわれる。
それはそうだと思う。
だって彼らや彼女らは、みんな私というフィルターを通した、
私が大切にしている人たちなんだから。
大切な人たちとの楽しい夜。

 

土曜日の朝は久々に外でごはんを食べる。
恋人の家の近くにある喫茶店。
ここのコーヒーがとてもおいしくて、結構気に入っている。
お店の雰囲気も、いわゆる街の喫茶店然として悪くない。
晴れていて、暖かくて、とても気持ちのいい朝。


夜は恋人の友達が泊まりに来るので、夜食にとテンジャンを大量に作り置く。
コチジャンが入った、韓国風のお味噌汁。
ちゃんと食べてくれてるといいんだけど。

 

さてそろそろ始発が動き出す頃。
家に帰ったらひと休みして、恋人からの連絡を待つとしよう。
今日は近くのお店へ買出しに行く日。