女の子のためのフレンチがル・ブルギニオン
なら
男同志で行って欲しい、あるいは男と行きたいフレンチはグレープ・ガンボ
。
以前、そんなことを書いたことがあるけれど。
今日はもう一軒の男のフレンチ、マルディ・グラの話をしようと思う。
最近は予約が取れない店と言われているらしいフレンチビストロ、マルディ・グラ。
銀座、並木通りにあるこのお店の、基本的なテイストはグレープ・ガンボと同じ。
大皿料理、ぴりっと効いた塩、しっかりとしたフレンチをベースにしたグリル。
そしてたくさんの気の利いたワイン。
そもそもマルディ・グラのシェフはグレープ・ガンボにいた方だそうなので、これは当然と言えば当然のこと。
ではグレープ・ガンボとの違いは何か?
ひとつはロケーション。
銀座の並木通りというちょっとオフィシャルな場所。
昭和の色濃い三原小路とは一線を画す。
地下にある店に行くために、階段を降りる。
この行為がまた道路とフラットにある店と異なる気分を醸し出させる。
自分しか知らない秘密の場所に入っていくような、少し特別な気分。
そしてグレープ・ガンボとの決定的な違いは、お店のサイズ。
マルディ・グラの狭い店内は、それだけ厨房との距離も近く感じさせる。
すなわちそれがお客と店との、お客同士の距離にもつながる。
もっともグレープ・ガンボの特等席、たった3席のカウンターを陣取れるならば、
それはまた別の話。
何人かでわいわいと飲みたいのならグレープ・ガンボ。
少人数ならマルディ・グラ。
そんなところだろうか。
どちらが好きかと聞かれたら、グレープ・ガンボと答えるだろう。
でもマルディ・グラも悪くない。
だってどちらもおいしい料理を味わえて、楽しい気分になれることは間違いないのだから。
あとはその日の気分次第。
#マルディ・グラ[銀座8丁目]