「ねえ、パパ!
 さっきママにいやなことされたの」


たまたま通りかかった部屋の前で、
子どもが夫に話しかけている声……


えっなんだろう、アレかな、アレかな!?!?

そわそわしつつ、聞き耳を立てると……



「ママがね、いやなのに、だっこしてくるの」



凝視凝視凝視



にっこりにっこりにっこり



真顔真顔真顔




最初のうちは、

えっなにそれ爆笑
かわいすぎる悩みだな!?

と、思ったものの、


次第にじわじわと、

えっ……
いやなの……!?
ほんとに……!?!?

ええええええ魂が抜けるガーンガーンガーン


照れなのか本気で嫌なのか、
なんとも言えない打ち明けかた驚き



相談された夫は、

「ママはね、だいすきだから、だっこしたいんだよ」

と、言ってくれていたものの………


もうそんな時期が来てしまったのかと
成長の早さがせつなくて。赤ちゃんぴえん



「いやだったら、いやって言ってね?
 でも、だっこしていいときは、教えてね」

おやすみ前の時間に伝えて、


「だっこしていい?」

伺ってみたところ、


「いいよっ」と許可をもらえたため、

思いっきりムギュウした昨夜でした。



当たり前のように、

ときには半ば義務のように、

ヨイショッとしていた抱っこ。


まさかまさか、できなくなる日がくるなんて!



自分も親とはハグしない関係性だから

子どもが大きくなるにつれて
いつの日かあっさり「最後」がくるのかな、


もしかしたら数十年後、

年老いた私を支えるために
子どもの方が抱っこしてくれるのが
「最後」になるのかな……


などと、

さみしさと、せつなさに、浸った夜。



抱っこした子どもの重さと温もりを、

身体で心で、覚えておくんだ!!!!!