幸せへのキセキ
・監督:キャメロン・クロウ
・脚本:アライン・ブロッシュ・マッケンナ 、キャメロン・クロウ
・出演:マット・デイモン、スカーレット・ヨハンソン、エル・ファニング、コリン・フォード、マギー・エリザベス・ジョーンズ
最愛の妻を亡くしたベンジャミン。息子ディランとの仲もうまくいかない彼は妻との思い出から逃れ、心機一転を図るため家を引っ越すことに。娘のロージーが気に入った家は閉鎖中の動物園だった。動物園の再建を目指したベンジャミンだが、資金の問題などで苦しむ。ディランは動物園に暮らすことにさらに反発してしまう。しかし、ケリーを含む従業員たちは一生懸命再建を目指すベンジャミンを認め、彼を支えていく。ディランもそこで働いているリリーによって徐々に心を開くようになる。審査もクリアし、開園した動物園。そこには多くのお客様で溢れていた。
現実を基にした作品。
動物園を再建する話だが、メインは家族を再生すること。動物園の話をもっと詳しく描いても良い気もするが、人間に焦点を当てることでいろいろな感情を見ることができる。
ベンジャミンとディランの仲がリリーをきっかけに良くなり、ベンジャミン自身もケリーには本音を言っている。このように家族だけではなく、周りの温かさもうまく取り入れていると感じた。
親との確執は「リメンバーミー」のように重くなりがちだが、この作品は全く重さは感じない。ディランの悩みも描かれてるが、それを支えるリリーがおり、ベンジャミンにもロージーという癒しの存在がいる。観ていてすっきりと浸れる作品である。
ありえないような話で、最後も想像できるが、それでも最後を観るとホッと感動してしまう。
クマが脱走したり、ライオンの柵の鍵が壊れたりと管理のひどさをツッコむことができるが、そこは映画として楽しむところだ。クマのシーンはおもしろい。
個人的に好きなのが、ディランとリリーの恋。リリーがパンを持ってくる時間を楽しみしているディラン、会っても大した会話はしないのに、なぜか観てるこっちがドキドキしてしまう。途中で喧嘩してしまった所から最後が急すぎる気もするが、純粋な恋に癒される。
マット・デイモン。一途に妻を際してる姿がこんなに似合う俳優はいないだろう。それほど、この役に合っていた。動物園を再建するべく奮闘してる姿はかっこよく、優しさも感じる。
スカーレット・ヨハンソン。セクシーでゴージャスなイメージだった彼女だが、今作ではツナギ姿で動物たちと働く従業員。気の強いところは彼女らしいし、一生懸命に動物と触れ合う姿も意外と似合っている。相変わらずセクシーでもある。
エル・ファニング。ディランに興味を抱く姿が愛らしく、笑顔も子供っぽさがあり、かわいい。姉同様演技が本当にうまいと感じた。ディランとの恋は観ていてとても楽しい。
コリン・フォード。これぞ美形の外人の見本となる少年。日本でいうジャニーズのようにアイドル性も感じるイケメンである。不機嫌そうな顔が多い分、笑顔はかわいく、ギャップにやられる女性も多そう。
マギー・エリザベス・ジョーンズ。今作の癒しの存在。かわいらしい笑顔は最強の武器だし、たまに出る大人っぽい意見も可愛さを感じる。動物たちと触れ合う姿は子供らしさ全開で、変に媚びてないのもいい。