生検のため、前の週に入院していましたが、やはり悪性リンパ腫であることに間違いはありませんでした。生検では、3センチほどの大きさのものと、1センチほどの大きさのものを2つ切り取りました。
6月27日に入院し、いよいよ28日に第一回めの抗がん剤治療を始めます。副作用はどの程度あるのか?とにかくドキドキでした。
27日には、病室で骨髄もとりました。先生に励まされながら、「がまん、がまん」と言いながら頑張っていました。しかし、終わった瞬間には「何するんだよー」と言っていたので、これは相当痛そうでした。
先生曰く、若いので骨もしっかりしていますね。そりゃあ、まだ20歳ですから・・・。
病室は個室ですが、血液内科専用の大部屋扱いの個室とのことで、私もそこに簡易ベットをいれてもらい、寝泊りすることになりました。
主治医の先生は理解があって、宿泊はすんなりOKもらいましたが、病院の方針としてはよほどのことがないかぎり、宿泊は認めない方針のようでした。しかし、病状や自分の気分を伝えることができず、また、
「痛い?痛くない?」ときけば、「痛くない」
「痛くない?痛い?」ときけば、「痛い」
と答えてしまうような息子なので、私がいろいろなことを代弁する必要がありました。特に、副作用として便が固くなる傾向があり、その状態によって薬の処方を変えなくてはならないとのことで、どうしても一緒にいたかったのでした。
しかし、入院初日はわたしは家に帰って家の用事をすることにし、点滴による治療がはじまった12時すぎに病室に行きました。すると、カーテンが閉まっています。明るいほうがいいな、と思ってカーテンをあけていると、しばらくして看護士さんがやってきて、「このお薬は太陽光にあたると痛みがでるんですよ」と言われ、カーテンをささっとしめました。ごめん、息子よ。やはり朝イチに来ればよかった、と後悔したのでした。