人工内耳の音入れの二日前のこと。
ターちゃんをお風呂に入れて頭を洗っていると…
あれ?
人工内耳入れてる辺りが膨らんでる。硬い膨らみは大丈夫なのかな?
人工内耳抜いた方も、耳の裏に何か硬いのがある…
1度目の人工内耳は感染を起こして抜摘をしたばかり。
不安に襲われて、翌朝に皮弁感染の際に抗生物質を貰いに行った近所の耳鼻科に行きました。
👨⚕「お母さん、抜摘手術したばかりで不安なんスね。
けど、両方問題ないッスよ。
この硬いのは、まさに人工内耳。
頭のここから耳の裏に沿って、コードを這わせるんですねー。
で、抜摘した側は、骨ッス。
ま、心配なら人工内耳手術した病院にも聞いてくださいな。」
雑な感じでいなされました。
はい、医療費と先生の時間の無駄遣いッスね。
ごめんなさい。
その翌日、遂に二度目の音入れの日です。
医師に診察してもらい、状態が良いと太鼓判を戴きました。
耳の後ろの硬いところに関しては、近所の耳鼻科医と同じ見解。私の心配のし過ぎでした
人工内耳の手術は、頭蓋骨を少し削ってコードやマグネットを据え付けるそうです。ところが、赤ちゃんの頭蓋骨は薄いので、あまり削れない。だから、赤ちゃんの時に人工内耳埋込をすると、耳の裏にコードがあると、触ってわかる状態になる子が多いようです。
一度目の人工内耳埋込術の際は、きっと人工内耳周辺が腫れていたから全然わからなかったんだなぁ…
腫れは体内の免疫が反応してる状態だから、術後から腫れがあった前回はそもそもが皮弁感染のハイリスク状態だったようです
きっと今回は大丈夫。
音入れを言語聴覚士の先生にしていただきました。
先生がパソコンと人工内耳を繋いで操作してくださっている傍ら、ターちゃんと遊んでいると、言語聴覚士さんが言いました。
「あ、聴こえたねぇ!」
え?本当?
「今、音が入った時に遊ぶ手を止めて、一瞬私の方見たんです」
ターちゃん、反応鈍くないかい?
「けど、ターちゃんは音がしてもヘッチャラな感じねぇ。ちょっと攻めてマップ作ってみようか。」
「是非宜しくお願いします!」
反応が鈍いのも、悪くないかもしれない…
そんな感じで問題なく二度目の音入れは終了しました。
帰路にて。
この頃はまだ田舎に住んでいたため、新幹線で帰りました。
新幹線の音はさすがに気になるのか、人工内耳をもぎ取ること数回、音量を調節しながら帰りました。
家に着き、ターちゃんの人工内耳抜摘した側の右耳に補聴器をつけました。
「うわぁーーーん!!」
イヤーモールドを着けるのも大丈夫。
補聴器が耳にあっても気にしない。
けれど、何故か補聴器に電源を入れた瞬間から烈火の如く泣き叫ぶターちゃん。
補聴器の音が大き過ぎるのかな…?
補聴器を外して、気持ちを落ち着かせるために見せた『いないいないばあ』。
キャーキャー言って楽しんでくれました。
同じ回を観ても、昨日までと全く違う歓びように、目頭が熱くなりました。
音が聴こえるって、素晴らしい事なんですね…
ちなみに、補聴器の事は後日、医師と言語聴覚士に相談しましたが、補聴器はもうあまり意味はないし、嫌がるなら着けなくて良いとのことでした
ターちゃん、一度は人工内耳を着けたため、聴力が大幅に落ちていて。
今の補聴器でも前ほど聴こえないのに、出力を落としたら余計に有効な聴こえは得られないと…
それでも聴かせたいのが親心なんですけどね…
ボリューム落とすのも手間なのか、調節はしていただけませんでした
まぁ、あまり意味のないことに時間使ってくれるほど、先生方も暇じゃないですよね…
右側の聴神経を刺激できないことは不安だけれど、暫くは左側の人工内耳一本でいくことにしました。
医師、言語聴覚士にあまり意味が無いと言われた補聴器。泣かせてまで着けるものじゃない、そう自分に言い聞かせました