300の公式HP:http://wwws.warnerbros.co.jp/300/

見てきました。最近テレビでCMを見て、「面白そうだなぁ。」と、思いましたが…。


で、感想ですが、面白いというよりは、「すげー…。」と、思うことの方が多かったです。この映画の1番の売りは、映像なんですが、確かに良かったです。でも、これ「シン・シティ」に似ているなぁと、思ったんですが、やっぱり制作総指揮が同じ人だった獵 でも、「シン・シティ」とは比べものにならないほど、クオリティーが高いです獵 「シン・シティ」の中では、合成が上手くいっていない所とか、ちょっと分かってしまうのが、ちょっとだけなのにすごーく嫌な感じだったですが、今回は合成を感じなかったです。素晴らしいですよ。

全体の映像の質感がとてもいい。雰囲気がとても出ているし、映像の効果を引き出していると感じました。戦っているシーンで、スローと早送りを組み合わせたシーンは、力強さと、スピード感がとても良く出ていました。スローのシーンが多く出てきますが、全く気にならなかったです。

でも、私的に一番良かったと思うのは、役者の顔や姿が役にピッタリ合っていたこと。映像がいいだけに、本当に細かい点まで気になってしまったんですが、髪の毛や髭、肌の質感やしわまでもが、役の雰囲気にピッタリだと思いました。正直、知ってる俳優は1人もいないのですが、とても個性がある、いい俳優だと思いました。(演技が上手い下手は分かりませんが)

それに、300人の精鋭の近衛兵はもうすんごい体してるですよ~。近頃、筋肉大好きになってきている私は、「うお~、筋肉祭りだ」と、思ってしまいました怜


しかし、この映画、ちょっと注意が必要です。それは、残酷でグロいって、ことです。見ていて、楽しい気分にはならないですよ殮 気持ちが悪いの苦手の人には、お薦めできません。「シン・シティ」で、ダメだった人はダメかなぁ。まー、血がどんだけでるんだよってぐらい、飛び散りまくりだし、残酷に殺されるシーンは出てくるし、死体山積みですから。

で、最大に残念なことは、なんだか内容がイマイチなんですよね。設定は面白いと思うんですが、話自体がつまらないなぁと、思ってしまいました。古代ヨーロッパの話なので、「トロイ」なんかと比較してしまうと、ストーリー的には面白みにかけます。「たった300人が、大軍のペルシア軍と戦う。」というメインは凄く面白いと思うので、サブ的な「王妃の政治的動き」をもっと頭脳戦的要素を加えるような、厚みのあるものにすると面白くなりそうなのになぁと、思いました。どうしてだか、メインだけでは、引っ張れない感じがしました。


スパルタって、聞くと「スパルタ教育」って思いつきますよね、やっぱり。いやー、でも、凄いですよね。本当にあんな風に戦士を育てていたのでしょうかね。この話は、ヘロドトスの「歴史」に書かれている戦いのようですが、史実なのかなぁ。

なんだか、どんどん仲間が死んでいって、降伏という選択肢はないのは、「ラスト サムライ」を思い出させました。

古代ヨーロッパの戦いの仕方って、あまり見たことがなかったので関心しました。「トロイ」を見たときも凄いなぁと、思ったのが楯の使い方。あんな風に使うものだとは知らなかったです。片手で槍も剣も使うから、腕力が必要ですよね。日本は基本、両手で剣を持ちますからね。んー、興味深い…。


少数と大軍の戦いといえば、「墨攻」って、読んだんですが、こういう設定って、「面白そうだなぁ。」って、興味そそりますよね。