見てきました。

延安の娘のHP:http://www.en-an.com/

中国語の先生にお誘いを受け、字幕があるなら見に行こうと思いました秊 題名も、内容も分からないまま、取り敢えず会場に行ってみて、監督の説明を聞いて、映画が始まりました。その時点でも、どんな映画か分かりませんでした殮


感想としては、面白かったです。面白いといってしまっていいのか、気が引けますが(ドキュメンタリーだけに)、見ているうちに、どんどん引き付けられました。


内容は、文化大革命の下放により、農村で生活をした青年たちが、50代を向かえ、それぞれが現在の生活を送りながらも、未だにその時の思いをそれぞれに抱え、生きているというドキュメンタリーです。下放青年は恋愛は、御法度で、恋愛をしたら刑罰を受けます。しかし、隠れて子供を作り、その子を養子に出し、全く連絡を取っていませんでしたが、その子が成長し、親に会いに行きます。その様子が、メインですが、それだけではありません。大変濃い内容です。そして、重いです。


まず、下放というものを私は知りませんでした殮 文化大革命事態、よく分かりません。ですが、いろいろと問題があるということは、何となく分かります。この映画は、その1つの問題をテーマにしたものです。この映画を見て、「中国には、住めない…殮」と思いました。中国は、私には理解できないことが、一杯ありすぎです蓮 しかし、この映画を見て、中国の抱える問題は、「問題」として、考えられていないんですよね。中国の自国の歴史の精算というものを、本腰入れて取り組まなくてはいけないのではないでしょうかね。


この映画にも、暗い気持ちを救ってくれる点がありました。娘を捨てた父親は、今結婚している奥さんに、よそに子供がいることを、言っていなかったんです。その事実を知った奥さんは、泣きっぱなし。かなりショックで、旦那さんにも、かなり冷たかったんです。しかし、旦那さんの捨てた娘が会いに来たときは、笑顔で優しく向かえてくれていました。娘さんも、「お母さん」と、呼んでいました。血のつながりは、ないんですよ。あんなに、旦那さんを責めていたのに。その心の広さたるや、尊敬に値しますよ。その寛大さが、中国人の凄さだと思います。


捨てられた娘さんを、実の親と会わせるために、奔走するホアン・ユーリンさんは、下放青年なのに、子供を作ってしまいますが、彼女は中絶させられます。そして、刑罰を受けますが、その時に、「おまえは人間じゃない獵 畜生だ獵」と言われたことを、ずっと傷として、抱えているんです。今まで、頑張って生きてきたのは、人間だということを、証明するためだと言っていました。ホントに、一緒に苦労を共にした仲間のために、奔走するホアン・ユーリンさん立派な人ですよ。


見ていて、いろいろなことを思いました。もう、一杯獵 書き出せないぐらいに、一杯。見終わって思ったことは、「私は、中国を理解することが出来るのだろうか…。」と、いうことです。言葉を学ぶことは、その言葉を話す人の、あらゆること理解することなんですけどね…。そして、「日本って、幸せな国だ。」と、改めて思いました。



「クラッシュ」で、アメリカの社会問題を見て、今回の映画で、中国の問題の一端を見て、一週間に、二大大国の問題を見て、結構疲れました殮