「単騎、千里を走る」を見てきました。

千里走単騎の公式HP:http://www.tanki-senri.com/

予告を映画館で見て、うるうるきました怜 今月まで使える映画館のタダ券があったので、「何を見るのに使おうかなぁ・・・」と、思っていたんですが、予告を見て、「絶対これだ獵」と、思いました。風邪引いて、扁桃腺腫れてましたが、行きました。

主演は謂わずと知れた日本を代表する俳優、高倉健。監督は「HERO」「LOVERS」の代表作のあるチャンイーモウ。

ハンカチやティッシュを、持ってくるのを忘れ、「まずい・・・。」と思いました。予告だけで、うるうるなのに・・・。

やっぱり必要でした・・・。涙も出ましたが、鼻水がジュルジュルでした輦 

しかし、不思議な映画です。またまたですが、「スマステ」の「月イチゴロー」で、吾郎ちゃんが言っている意味が分かりました。ドキュメンタリーみたいな感じがするんですね~。特に初めの方は、そう感じました。何ともいえない雰囲気の映画です。しかし、泣けました輦 感動しました。何がって、なんだろう、泣くと忘れて、思い出せない殮

私が何故、「ALWAYS」に嵌らなかったのか、分かった気がしました。私が思い描いている日本人の姿は、この映画に出てく中国人の人達に近いんです。あの自然な感じの「素朴さ」が私の中では、重要だったんです。ま、それはいいとして。

感動ばかりではなく、結構笑える所もあり、楽しかったですよ秊 

関係ないですけど、映画の中で、↓の辞書出てきました獵 ちらっとですが、派手な表紙なので、すぐに分かりましたよ。

■輸入中国語辞書■精選日漢漢日辞典(テキスト1冊)

しかし、高倉健という役者は凄い。何なんだろう。どうして、そんなに表情を変えていない様なのに、気持ちが伝わってきてしまう。何も話していないのに。どちらかというと、怖い顔なのに(私感)、優しさが伝わってきてしまうのだろう。不思議だ・・・。

以下、ネタバレ注意囹


ストーリーは、高倉健演じる高田剛一は、息子健一と、妻の死を切っ掛けに、長い間絶縁状態です。剛一は健一が入院したという知らせを受け、これを機に息子と和解するつもりでいたが、息子健一は、頑なに父を拒否。会うことすらしない。息子の嫁(寺島しのぶ)が、健一が撮ったビデオを剛一に渡す。健一の姿を見てもらおうと思い渡したものだったが、剛一はそのビデを中で、仮面劇を撮影していた。李加民という踊り手が「単騎、千里を走るを次に来たら、披露するよ。」と、約束していたのを見て、剛一は、単身中国に渡る。といった感じです。

李加民が踊る「単騎、千里を走る」という仮面劇を、撮影するのが目的の旅なのですが、最終的に、それは重要ではなくなります。その理由は、見てのお楽しみ秊

チャンイーモウ監督の映画は、代表作で上げた2つしか見ていないと思いますが、どちらも色彩や美しさにもの凄い拘りがある映画です。実際もの凄い綺麗です。しかし、この映画はそうではありません。険しい山々が印象的です。失礼な言い方ですが、いろいろなタイプの映画を撮れる監督なんですね。

ストーリーに戻りますが、剛一は、中国語が話せません。一生懸命に言いたいことを伝えている面白さや、話が分からなくて、抜け者状態になっている姿の滑稽さが描かれているのも、この映画の魅力。実は、李加民は、服役中で刑務所にいます。どうしても、李加民の「単騎、千里を走る」を撮影したい剛一ですが、ガイドや通訳は、無理だといいます。なんせ、民間の外国人を踊りを撮影するという理由では、刑務所に入れられないでしょう殮 権限のある法務省みたいな(忘れた怜)人達にお願いしに行きますが、許されません。しかし、剛一は自分の思いを、ビデオで伝えます。彼らの習慣を使って・・・。この場面は感動しました輦 良かったですよ。

随所に笑いも感動もあり、まだ早いですが、今年一番の映画です秊