見てきました。

クラッシュの公式HP:http://www.crash-movie.jp/

「流行りモノは、かじっとけ獵」をモットーの1つにしている私としては、見ておくべきだと思ってはいましたが、実は、もっと見たいと思っていた映画がありました。それは、「ホテルルワンダ」です。1日に2本見ようかなぁと、思いましたが、それはちょっと無理でした。で、「クラッシュ」にした理由は、時間的に「ホテルルワンダ」の上映時間に間に合わなかったからです。

 
映画が始まる前に、「ホテルルワンダ」の予告を見ましたが、もう予告で泣きそうでした輦 見たかった・・・。沢山の人が見に来ていましたよ。 

ホテルルワンダの公式HP:http://www.hotelrwanda.jp/

「クラッシュ」は、言わずと知れた、アカデミー賞作品賞を受賞しましたが、大方の予想では、「ブロークバックマウンテン」が、最有力候補だったことは、皆さんご存知でしょう。両方を見た訳ではないので、比較できないのですが、「クラッシュ」の感想は、非常に良かったです。泣きましたよ輦 流石にアカデミーの作品賞受賞作だと、思いました。


ブロークバックマウンテンのHP:http://www.wisepolicy.com/brokebackmountain/

一応、原作買ってきましたが、まだ読んでません。


「クラッシュ」ですが、事前に、アメリカが今、抱えている問題をテーマにした作品と、聞いていたので、暗い気持ちになるかもなぁと、覚悟していましたが、そんなことはなく、少しですが救いがあるところは、気持ちを楽にしてくれました。


前半の、日頃から、不満を抱えている人々が、1つの出来事が引き金に、次々と不満を爆発させていくかのように、それぞれの事件が、絡み合って、起きていく展開には、本当に「アメリカには住めない・・・殮」と、思ってしまいました。それぞれの登場人物が抱えている不満は、自信が体験して、抱えてしまったものであり、決して単純なものではなく、社会背景等が、複雑に絡み合っているものがあります。「こいつが悪い獵」と、言えないのです。見ていて、「解決なんて出来ないよ、救いなんて無い~輦」と、かなりブルーな、絶望的な気持ちで見ていましたが、それが、違っていたんです。


怒りや不満を抱えて、遂には、偏見や誤解を切っ掛けに、爆発させてしまう人々。犠牲者を出して当然の展開に、最悪の結果を、見ている側は想像してしまいます。しかし、最悪ではありませんでした。そこに一筋の光を見た気がしました。なにか、大きな問題を、解決するヒントをもらった気がしました。しかし、決してハッピーエンドではありません。問題は残ったままなのです。そして、日常が流れていくのです・・・。 


人種差別、銃社会、人身売買、経済格差、宗教問題、暴力、犯罪等、さまざまな問題が、複雑に絡み合ったアメリカの現状。決して、アメリカだけの問題では、ありません。それぞれの問題は、根深く、譲歩することが出来ず、解決の糸口さえ見つけ出せないように思えます。しかし、この映画には、その解決の糸口を、見つけ出せそうな思いになれる、ちょっと希望が持てる点があるところが、良かったです。


出演者もとても豪華です。サンドラブロック、ドンチードル、マットディロン、ブレンダンフレーザー等々・・・。知っている人、見たことある人ばかりです。しかし、主演はいないんです。この映画が、一人一人が主人公であり、全ての人が“平等に”背負っている問題なんだと主張しているように思わせます。


是非、見てもらいたい作品です。で、どう感じるのでしょうか・・・。