私けっこういい歳なんだけど | 何たる失策であることか

私けっこういい歳なんだけど

今日は子供の日なんだぜって事で、くらやみ祭りに行ってきました。


くらやみ祭りとは、府中にある大國魂神社を中心に昼間から

顔を赤くしたおじさん達が大きな太鼓ならしたり

出店で金魚を手ですくったとか何とかマジメにどうでもイイ事で

ケンカになるお祭りです。


行く度にいやな思いをするお祭りなので

暗闇なんてぴったりのネーミングって

胸中で思ってるのは内緒です。


なんか本当は、夜にやるからくらやみ祭りらしいんですけど

メインは昼間の出店と、大太鼓の移動になっちゃってます。

あと町内を練り歩くよっぱらい。



さて、今年はどんな暗闇が待ち受けてんのかしらと

用事を済ませがてらに、ちらっと寄ったら

今回は飴細工でした。





こんなの誰が金払ってまで欲しいと思うのか

「10文字くらいなら弁解聞いてあげる。」

と言った感じでしょうか、各馬いっせいにスタートです!



金魚屋さんへのお土産にしようと思ってたのに

こんな奇形金魚は渡せません。さすがに本職にこれ渡せない。


なんだこのクチバシ。カジキマグロっぽい。

するとおじさんヘラヘラしながら

「特別サービスだー、口紅塗っちゃおう」


ヤメテーーと、思ったので素直に口に出したら

もう塗り終わっちゃって、誤魔化そうとしたのか



「そうだそうだ子供の日だから、これもオマケだ」



金魚のフンを付けてくれました。

おっさん絵心以前に脳みそがないな。


口に出していい事と悪い事は知ってるので

「せっかくなのでウンチは黒く塗ってください」


と冗談のボーダー越えを計ったら


「それは気持ち悪いからだめだ(きっぱり)」



「ムカッ!」


じゃあこれはなんなのさ!


       ムーチョっすわ☆


出来が悪いっていうより気持ち悪いって

はっきり言った方がいいかね!(イライラ



つうかウンコ作ってるヒマがあんだったら

ヒレを追加しようと思わないのか!


あと、私、一応成人なんで子供の日なんて

死ぬほど関係ないです!いくつに見えてたんだ。

応え次第ではちょっと許すんだからバカー!


そんな思いが顔から滲み出てたのか

ちょっぴり険悪なムードです。



もう1回ウンコに色を塗ってと言ったら


「だめだよ~冗談はこれくらいがいいんだよ~」


と嫌がるので、(冗談になってないから色を塗れって言ってるのに!)



「寄生虫に見えるのでやめてください」


「その棒はうんこに見えません」


「どっちかていうとチンコです。男根とも言います」


「それよか本体が金魚に見えません」


「そもそも鳥は注文してません」


「作り直してください」



なんて言えば、この複雑な思いが

伝わるかしらと考えあぐねいて


とりあえず1番言いたかった


「でも、その金魚のお化粧もそうとうなもんですよね」


とだけお伝えしたら、以降はお互い無言のまま

完成を待つことになりました。


周囲の客ともどもすごく気まずかったです。

大人気ないなーとは思うけど、


途中で作り方を忘れたのか、オロッとしたので

むかっとしたのです。練習しとけよー。


そんでもって嫌な客だから早く帰そうとしたのか

まだ目の塗料が乾いてないのに袋に入れたもんだから

すれちゃって、気持ち悪いものが無残なものに。


そしたらハサミで、色が飛んだとこだけ切って

「湿気のせいでねえ、すぐわかるんだよ湿気今日多い」


じゃあ乾燥時間を長く取りなさいよーて

言うべきだったかしら。



そんな中途なものを無理やり形にしようとして

売るより、もっかい最初から作り直したほうが

良かったんじゃないのかー。


ガメラの事でプロって何だ?って考えてる最中だったので

すごく嫌な客でした。でもこれひどいよう!

人様へのお土産だったのに、金魚のフンなんて

勝手に付けないでよう。


このおじさん、下手じゃないのよ。金魚だけ明らかに失敗

したのにそのまま渡したから不愉快だったんです。


でも、嫌な客だったのは

はっきり言うと、私の方が上手いんじゃないかって

思い上がってたからもありますげっへっへー。いつかお前を越す。



つーかつーかさ!大神が発売した事だし

天照ちゃん作りますーとか言ったら

それ作れるわけですよ!羨ましすぎる…!!


ゲームキャラごそごそ作りたい。ガメラ飴もできるな。


作り方をなまじしってるので、あとは飴の温度と

感触が分かれば、おっさんの店ぶんどれる!って

思って見てました。いろいろゴメンナサイ。


という訳で飴細工について資料集めてます。


飴細工の大変さを語る時に、必ず飴が熱くて大変だって

言うけれど、お客は熱に耐えるのを見に来てるんじゃなくて

形が出来上がってくるのを見に来てんだぜ!って

一度コナンみたいなポーズで言ってみたい。



ああ、ちなみにこれ700円ですよ。

トーン何枚買えるんだろ(頭抱えて)

作ってる最中に見切りをつけて

逃げちゃえば良かったと今思った。




だいたい、プロとアマチュアの境があいまいな

今時分の世の中ですもの。


うんそうそう。








ある意味では逸品なのかも知れません。