息子達には公共交通機関にも慣れて欲しいので、
市バスでたった3つのバス停ではありますが、
時々、市バスで登園させています。
最初の頃は、そりゃあもう・・・
…二人とも「わからんちん」の双子ですから、
そりゃあもう、本当に大変でした・・・。
驚くべきことに、
たった数分、
たった3つのバス停の間、市バスに乗るだけで
私は毎回、色んな人に
軽く10回は、謝り倒さないといけませんでした…。
バスが来るまで、少し、バス停で待っている間。
バスに乗って、席に座るまでの間。
彼らがいつも座りたがる、最後部の座席が、空いて無かった場合の対応。
バスの中で、静かに出来なかったときの対応。
乗車時間は、ほんの数分。
数分なのに、多動の双子を見るには
私の両手だけでは、足りない。
神経がピリピリしている、数分。
そんな短い時間であっても、どんなに気を付けていても、
私の息子達は、たくさんの人に迷惑をかけます。
ちょっと気になった他人のバッグを触ってみたり。
知らないひとの、洋服の裾をつまんでみたり。
バスに乗れる嬉しさのあまり、突然の大声をあげてみたり。
あっちもこっちも気を配るのが辛くて、しんどくて、
私は何度も
「もう、市バスに乗るのは止めよう」って思いました。
でも、なんだかんだいっても、
私はしぶとく
「自分の心と体が元気な時に限り」
「天気がいい日限定」という都合のいい条件を設けて、
その後も、私が気が向いた時にだけ、
無理の無い範囲で、市バスで登園してみました。
そしたら、なんと最近は
以前の10分の一ぐらい謝るだけで、ダイジョウブになりました!
「待っていれば、いつものバスに乗れる」
ひとえに、この期待が、彼らを突き動かしています。
そして、バスに乗ったら楽しい療育園や、オウチに帰れる。
双子にとって、以前は難しかった先の見通しが
ずいぶん出来るようになっていたんだなぁと、嬉しく思います。
こういう日常の中の積み重ねが、
先日の新幹線で見せてくれた成長ぶりにつながっていくんだと信じて
これからもちょくちょく、市バスで登園させていこう。
その他大勢の普通の人と比べたら、
きっと確実に、ウチは「大変で、面倒くさい育児」ではあります。
それが障害児育児なんだろうし、当たり前。
おまけになんだかウチは、2人も居るし(苦笑)。
でも今年からは、
子供達と一緒に楽しみながら
色んなことを、
丁寧に味わっていこうかと思っています。