駅前にあるA銀行のATMで預金を下して、その現金をそのままその器械でB銀行へ送金手続した。

 

どちらの銀行にもほとんど預金もなく、振込手続きが面倒だったので、つい気軽に下ろして入れる手続きをしてしまった。

そしたら1万円が戻された…A銀行からおろしてそのまま入金したのにである…不吉??。

 

そしてそのあと器械が止まってしまい、大枚の十数万円は目の前の器械の中…。

 

電話をしてくださいと画面にあったので、すぐに受話器を取ったら女性がでた。

 

器械を開けるのに人をよこすので1時間から1時間半近くを近くで待ってほしいと言う。

 

綺麗な標準語を使う女性で日本名を名乗ったが、現金を押さえられ、今はやりの詐欺ではないかと焦った。

 

「器械から出てきたお札をそのまま入れたのに現金が押さえられるなんて…詐欺じゃないでしょうね」とつい口走って笑われた。

預かり証が出され、B銀行のカードが返され、連絡を待つ電話番号を伝えてATMを出た。

 

20歳代から住宅ローンも含めA銀行を使っており、大手中の大手なので信用できると思いつつ、AIだの電子機能の発達した現代には想像できないことも多いのでちょっと不安だった。

 

かつて貸金庫が開かなかった時に窓口の係員から、「うちは会社相手の銀行で本来個人は対象としていない」と言われたことがあったのを思い出した。対応が形式的で冷たいのである。

 

1時間近くいつも行く喫茶店でコーヒーを飲んで待った。お昼時でランチを頼まない1人客はそこでも冷遇された。

 

1時間近くたって別の女性から電話があり、担当者が到着したので器械に戻ってほしいとのことで、警備会社の人が返金対応してくれた。

 

そして別の器械で送金が終了して、ほっ…。たまたま時間に余裕のある日だったので指示どおりに動けたけれど…。

 

その後に、改めて電話がかかって来て、器械を調べたら1円玉が挟まっていたそうで、謝られて終了。

 

たまたまいつもの店でおいしいコーヒーを飲めて、忙しい日常からちょっと離れられて…神様のくれた休養?なんて思ってしまった。

 

終わってみれば、私はやはり能天気なんだ。