7月12日から東京のお盆、ご先祖様は馬(きゅうり)に乗って帰ってこられた。

本日は、牛(なす)に乗ってお帰りになるのをお送りする。

それぞれの日には夕方おがらをたく。


8月の旧盆では、全国的に移動があって、会社などはお休みである。

東京・神奈川などのお盆は認知度が低くて、東京近郊以外の人たちは知らないことが多い。

息子は、幼児期から家を出る前までは、提灯を持ってお寺にお迎えに行き、ろうそくの火をつけて帰って来、おがらをまたいで家に入ることを行事としていた。

仏壇にはいつものお花だけではなく、笹やほうずき、蓮の葉などを飾り、ちらしずし、果物やお菓子類をどっさり備えるのだ。

御盆が終われば自分たちの口に入る食べ物類は、亡親たちの好きなものだけではなく、先祖をまつる仏壇のある家に親せきから送られるものも並び、結構楽しみでもある。


それがいつごろからは覚えていないのだが、息子は東京のお盆を忘れてしまって、ときに会社の休みになる旧盆に帰ってくる。

昨年は、奥さんのお母さんに東京のお盆のお話をしたので、若い二人に伝わり、今年はお線香をあげに来ると言っていたが・・・もう本日は送り火。

忙しい彼らは、今回も忘れているのかな~


息子の小さい時には、ご先祖様をないがしろにすると罰が当たる、という言い方をしていたが、今の時代そういう考え方はなくなったのだろう。