昨日は親の会主催の講演会でした。

講師にお呼びしたのは野畑光代先生。
京都の養護学校で、長年自閉症児の指導にあたられている方です。
私は裏方のはずなのですが
ボーッとしていて、何の役にも立ちませんでした(T_T)

とてもいい講演でした。
内容はどっぷりTEACCHだったので
抵抗のある方もいたかもしれません。
でも、実際に学校で実践されている様子を伺い
子どもたちが生き生きとユルユルと、自分らしく
生きているのが感じられました。
子どもたちには、自閉症の特性にそった手だてが必要ということ。
このことを、子どもたちと関わる人にわかってほしい。
その思いに近づくことができたと思います。
困難はありますが、これからも続けていきたいです。


お話を伺っていると、自分の生活での課題がどんどん浮かんできます。
物理的構造化、スケジュール、自発的なコミュニケーション
学校生活、学校との連携。
うまくいっていないところを思い出して
ああしてみようか、こうしてみようかといろいろ考えつく・・・
「課題」というとできないこと探しみたいで悲しいので
アイデア!ということにしておこう。
継続することが大切で、かつ難しいのですが
でも楽しみです。

質疑応答で
「環境が大きく変わるとき、どうしたらうまく引き継げますか?」
というのがありました。
先生は
「グッズをそのまま引き継ぐことです。」
即答でした。
これいい!
現場では、たとえば
「小学校のグッズを中学に持ち込むなんて・・・」と
抵抗があると思います。
でも、子どもが安心して新しい環境にうつるには
必要なことだと思いました。
環境が変わっても、子どもが変わるわけではありませんから。
全て一から変えてしまうよりも、逆に成長できると思います。
うまくいえないけど・・・


片付け中、そんなことを考えていたら、
今回聞きにきてくれたハナくん担当のヘルパーさんが
ピュ~と飛んできました。
「おかあさん、会津のゆめみっこさんにも相談して、ハナくんに本格的に
コミュニケーションボードを導入することにしました。」
いつの間にか話し合いが進んでいたらしい・・・
ずっと、試行錯誤で取り組んでくださっていたのですが
今日の講演で出たようなボードの本格導入をするとのこと。

まだ特定の人としか、落ち着いてすごせないハナくん。
さっきのお話のように、グッズ(コミュボード)を引き継ぐことで
人その他が変わっても落ち着いてすごせるかもしれません。
それから、コミュニケーションがカナメということ。
すべてはコミュニケーションに行きつくな~と思っていたところでした。

が・・・
「というわけで、おうちとも共有していきたいので
ハナくんのおうちで使っているファイル等持たせてください!
今度の火曜日に♪」

ぶぎゃ。
カード作りぜんぜん進んでないのよ~。
今あるのはけっこう使えているのですが
数えるほどしかないぞよ。

がんばって増やさなきゃ。

「今使っていないの持っていっても意味ないじゃん」
といわれそうですがハナくんの場合
その辺の紙に書き散らして指さし、○×で
けっこうコミュニケーションできている、使う能力はあるのです。
これを引き継ぐとしたら、カードですよね。(他にも方法はあるが)
(火曜日には、今あるのを持たせます。取り繕う相手ではないですから)

本当に「課題」ができてしまいましたよ。
大変ですが、楽しみでもあります。
がんばろ~(^-^)/