今だから書けるけれど。
ジャクソンのあの脱退文を見たときに
「もう、音楽をやめるんだろうな」
と思っていた。
年が明けて季節が変わって、東京を離れたと知ってその思いが強くなった。
そして、ケンシの日記にあった「あとは任せた」という託した想いを知った。
ミクシやブログで散々吠えてはいたけれどw
でも、本当はわかってた。諦めてた。
もう、あの音を生で聴くことは叶わないって、諦められないけど、諦めてた。
セッティングの音を一つ聞いた瞬間に、自分がどれだけ待ってたかを思い知った。
こっちからドラムはよく見えるけど、ステージからは見つからない位置にいたから
(ライブ中に見つけられなかったと後で伺いましたw)
ばれていなかったけど、セッティング中から手が震えて涙が滲んで大変だったw
一度退いた場所にもう一度立つということがどれだけ覚悟がいるものなのか、
1曲目の最初、たった一つの音でそれを思い知った。
生半可な気持ちじゃ絶対にできないと思ったし、その決断がどれだけ重かったのか
私じゃ想像もつかないけれど、でも、その重さがあるからこそ昨日の音だったし、
何を置いても駆けつけるって、ずっと待ってた自分が全部報われたと思えた。
ほんとはきっと叶わなくてもよかった。
ただ待ってるだけで、そんなのエゴだから。
音楽を嫌いになってなくて、幸せでいるならなんでもよかった。
だけど、どうしてもどうしても。
諦めきれなくてたぶんずっとしんどかったんだ。
新しい音をどれだけ好きになっても、
たった1音で全部吹っ飛ばされる。
私の一番奥で鳴ってる音に、もう一度会えた。
あの場所はあなたのものです、と私は思ってます。
それをずっと観ていたいっつーのは私のエゴイズムだけど、
だけど絶対にステージの上には、あなたがいるべき場所があると思ってます。
そういえば、このブログは人一人の人生を少しだけ捻じ曲げたらしい。
どうかどうかそれが幸せな捻じれであるように。