FUZZY Quartet Row@渋谷Tau Kitchen | ガラクタソウル

ガラクタソウル

この地球を包むけしてやまない歌に好きだと叫ぶ。

・涙の価値
12月に出たシングルが1曲目。
ミドルテンポ始まりって難しいんじゃねえのと思ったけど、 彼等の空気に会場が染まった。
何か一つが突出してるわけじゃない。ボーカルが一人目立ってるわけでもない。
4人が4人とも歌ってる。楽器全部が歌ってる。
ミナホの時も思ったけど、あの時よりもまとまったなって思った。
んで、なにがすげえって、CDと同じ音なの。遜色ないの。上手いんだよ!


・F-メモリー
イントロのドラムの裏打ちが大好き。
ファジカルで一番激しい曲だと思う。心が走ってる、熱情の歌。
分厚いドラム、タメとかブレイクの間の取り方が、ほんとに似てるんだ。
スネアの音は少し違うけど(潤一さんの方が軽くて抜けがいい)
でも、一番好きなタイム感です。
リズム隊がすげえ安定してるのがいい。滑らないし、もたつかないし、 一瞬ずれてもすぐ立ち直る。


・新曲(タイトル不明)
1回聴いただけじゃわかんないけど、ギターフレーズとベースラインが めちゃくちゃ好みだった、気がする。
ファジカルの世界って、どの曲にも共通してるなあと改めて。
ギターの千尋さんが歌ってた。マイク通さずにすげえ楽しそうに歌ってる。
そういうのがいいんだよなあとしみじみ思った。


・晴れた暁に
好きすぎて泣きそうになった。胸が震えた。心臓痛かった。
ほんとこの曲好きで。切なくてどうしようもなくて。
千尋さんの歌詞の世界にハマってるんだと思う。
ファジカルの世界を構成してるのは、音だけじゃなくて、言葉に依る部分も大きいと思うんだけど、
壮大な世界観ではなく、半径2メートルくらいのちっぽけな自分の世界が
泣いたり笑ったり愛したり傷ついたり、鮮やかで生々しくて。
生きている人間の、血のあたたかさを感じられるから、 彼等の音楽に共感できるんだと思う。
んで、ファジカルが凄いのは、4人が4人とも同じものを見ようとしているとこ。
だから楽器全部が歌って、マイク通さなくとも千尋さんも潤一さんも田盛さんも
皆楽器と一緒に自分も歌ってて、それですげえバンドとしてまとまってる。
ブレがないっつのはすげえなあ、と。


・真昼の星空
この曲は、ミナホで聴いて好きになった。
田盛さんがコーラス入ってた。いいなあ。みんな歌ってて。
(ちなみに「晴れた暁に」は潤一さんがコーラス。すげえきれい!)
シンプルな8ビートが歌ってる。こんだけ歌う饒舌なドラムは滅多にいないよ!
少し高いとこで弾く5弦ベースも歌う。
厚くてあたたかいベースの音。腹にクるっつーよりは、 もっと優しく響く感じ。柔らかくてすごく好きだ。
ギターも歌う。2本ともすげえ饒舌に歌う。バッキングも綺麗だー。



今日のライブ、一生忘れねえな、と思った。
あの日、タワレコで流れてる時にたまたま店にいて、

一緒にいた友人がこれ、って言ってくれたから耳に入ってきて。
その場で調べてCD買ったから今日のライブ観れたわけで。
全ての偶然が重なったから出会えた音楽なわけで。
ちょっと奇跡っぽいよなって思って笑えたりするんです。
ありがとう。好きになれてよかったよ。