こんにちは
わしおです。
「練習したいんだけどポーズ自体思いつかない」
「棒立ちになって構図もポーズも浮かばず決めれません」
「構図やポーズを決めるが、思っている通りに描けない」
トレースや模写にも慣れ、全身キャラも数をこなし、
自分の描き方を模索していると、
自分でポーズを決めて描いてみたくなってくる。
デッサン人形を上手く活用する?
写真集やポーズ集を参考にする?
ストーリーや設定で情景を考える?
参考絵のポーズを真似した絵は
そこそこいい感じなのに
自分で描くと上手く描けない。
ポーズ集などを人体等、意識して模写をしていけば、
知識として引き出しが増え、
描けるようになっていくのだろうか?
描ける人はなんでこんな色々なポーズを
考えられるのと毎回思う。
納得のいく描きたいポーズが決まっても、
なかなかどの角度から描くか悩まされるし、
腕の位置や顔の向きやら何度も修正している。
なかなか下書きやペン入れから先に進まない。
これでは完成がいつになるのか
見込みすら立てられない。
今回は
そんな決めたポーズをすんなり描ける
形を意識した描き方
について書いていこうと思います。
■浮かばせるモノなくして浮かぶコトなし
決めたポーズをすんなり描けるようにするには、
まず悩む事なくすんなりポーズを決めなくてはいけません。
どうすれば決まるか?
わたし達人間には、目や耳にしたものを覚え、
記憶しておくという機能があります。
日常の中で目にした人の動きも覚えることができる。
本当に覚えられているでしょうか?
もちろん覚えている部分もあるでしょう。
でも覚えきれてない虫食いになったような映像では
ないですか?
確かに2度目に見た時などはソレが同一かどうかを
判別することができますが、
描き起こすとなると話が別です。
そのモノの形状や位置、バランスなど近似させて
描くことができると言えるでしょうか。
単純な記憶力の問題です。
ほぼ確実に1回で記憶して描き起こすなんてことは、
よほど1回で描くことに意識特化させていないと、
プロでも難しいことです。
記憶とは不完全です。
そんな不完全な状態のものからイメージを出そうとしても
不完全なものしか出てきません。
ちゃんと記憶したかを描き起こすことで完全に近づけ、
そのイメージを定着させていくのが
真っ当な引き出し作りと言えるのです。
言ってみれば初心者の記憶内容とは、
水だけが入った済んだ状態で、沈殿物もありません。
浮かばせるべき底のモノがないから何も浮かばないのです。
ポーズ集、イラスト集、写真、マンガアニメ作品、
記憶にして描き起こすことができれば何でも参考にして、
どんどん描き起こして記憶のイメージを定着させましょう。
イメージが浮かんでくるのはそれからです。
ポーズを決めるというのはそもそも、
浮かんでくるモノが何もなければ決まることはありません。
■「キャッチ」のないポーズはコメントゼロ
実際、参考にするといっても何でもかんでも
見て覚えていくというわけにもいかない。
できれば有意義に練習したい。
やってて意味あるのか分からないままはイヤだというのが
本音ですよね。
的(マト)をいくつか絞りましょう。
かっこよさ、かわいさ、ほんわかさ、ほのぼのさ、
シャープ感、スタイリッシュ感などなど。
あなたの絵で見る人がどんな感じをツカんでもらえるか
想像しましょう。
絵を描く人なら大多数の人は感じたことがあると思います。
こんな風な絵を描いてみたい。
あなたはどんな絵で感性をツカミがあったでしょう?
見る人に何も伝わらない、よく分からない絵って
評価しづらいですよね。
あまり感動も湧いてこないんじゃないかと思います。
「キャッチ」とは見る人の気持ちや心を掴めるか。
印象的であるか、特徴的であるかなどのことです。
絵に関してこの「キャッチ」は2つあります。
『キャッチアクション』
『キャッチイメージ』
『キャッチアクション』は動作です。
目的のある何かをやろうとしている、
ストーリー性を掴んでもらう絵です。
マンガで言うと見開いた最初のコマを見て、
次を読みたくなるか、最後のコマを見て、
次のページをめくりたくなるかどうかというキャッチです。

後のイメージを作り出すのが
『キャッチアクション』です。
2つ目の『キャッチイメージ』は明確なアクションとは
別です。その絵だけを見て、切なさや昂揚感、にぎやかさ、
ストーリーとは別の感情性を掴んでもらう絵です。
両方ある『キャッチのあるアクション&イメージ』
もあります。派手さや華やかさがあり、
マンガやアニメだといわゆる魅せ場、山場で多いですね。
このキャッチが薄いと、
次が読みたい、ページをめくりたいとならない訳です。
面白味や感動がなく興味も薄れてしまいます。
■一目でキャッチ―かどうかを見分ける
目的の動作のあるアクション、
または感情性のあるイメージが描けても、
なんかヘタとなっては本末転倒です。
ポーズが決まってもヘタだねという絵を
描いては意味がありません。
描きたいポーズが決まったのにヘタになってしまう。
ココに悩む人も多いでしょう。
キレイに見える『角度』と『図形』を
意識したことはあるでしょうか?
上手いと思わせてキャッチのあるポーズにするため、
これを利用します。
どういうことかというと、
黄金比の記事の時に、
長さや比率の話を描きましたが、
今回はそれの角度と形を利用します。
例えば正三角形は3つの辺の長さがすべて同じで、
3つの角の角度がすべて60度です。
正確には黄金比ではありませんが、
3つの辺、3つの角がすべて同じな
非常にバランスの整ったキレイな三角形です。
仮にキャンパス上に
この整った三角形を用意された時、
その辺や角がすべて一致しているか
ハッキリとは分からなくても、
人はその三角形を目にすれば、
「アレ?正三角形かな?」と
意識的、または無意識に感じ取ります。
無意識に
整ったキレイな形を感じ取るのです。
腕や脚の角度に迷ったなら
30度、60度、90度、120度など
肩・肘・手首の位置取りに悩んだなら
それぞれ30度ずつにして
正三角形の形に近くしてみるなど、
そうすることで見る人にとっては
整っていると
思わせることができます。
45度でも問題ありません。
正方形をナナメに半分にすれば、
90度と45度・45度の直角二等辺三角形です。
上手い人の絵には
よくこの角度や図形のシルエットが
使われていることも多いです。

このように探して真似してみるのもいいと思います。
例えば顔の傾きが水平に対して右上がりに30度
肩の傾きが水平に対して右下がり-30度
腰の傾きが水平に対してまた右上がりに30度
どうでしょうか。
それぞれの角度の関係が60度ずつにもなり、
ちょうどポーズとしてはS時の状態です。
フランスの世界遺産にもなっている建築物や、
車のデザインにはこうした図形などを利用して
設計されたものがほとんです。
三角形。四角形。
五角形。六角形。八角形。十角形。十二角形。
円。
こうした図形に関する考え方は
幾何学と呼ばれます。
デザイン書の一文には、
美しさは幾何学のみで表現ができる、
という極端な意見も書かれていたりもしますが、
一定の効果があり、
世界でも様々な分野で多く使われている
のは確かです。
角度と図形をうまく使えるようになれば、
あなたが絵を描く時、
ポーズやアングルをすぐ様決められるようになります。
『人が自然と美しさを感じる力』
『そこに響く黄金比と角度、図形』
この2つだけでも、
今まで以上に
仕上がりが格段にうまく見えます。
ついでにこの考え方でクロッキーに臨むと、
いちいちどのくらいの角度だろうと考えずとも、
角度を使ってしまえばまとまりが良くなるので、
一層のスピードアップができます。
■描いたことない参考もないポーズを描く
どんなポーズもアングルも
どうすれば美しく見えるのかが分かって、
いくらでも好きなように描けると分かったら――。
画力向上やただ上手いというだけではなく、
創造・クリエイトしている感じ。
せっかく絵を始めたのなら、
何を描かせても上手いクリエイターになりたい。
わしおもそう思います。
でも描いたことないモノは描けはしないと
自分に断言してしまっています。
ここをクリアするのに使っているのが
デッサン人形です。
自分の好きなポーズをとらせて、
好きな角度をどんな視点からでもできるので
多用しています。
これだけでもこのとったポーズを
模写するだけでも自分の中のイメージは大分変ります。
描くか描かないかは別にして、
気になったポーズを人形に取らせて、
スマフォで写真を撮ってストックもしておきます。
こうしておけば、いつでも練習したいポーズを
選択できるようになるし、後で振り返ることもできます。
この、後で振り返るのが案外重要だったりします。
わしおは面倒くさがりなので、
簡単に振り返りたいと思ったので、
スマフォでデッサン人形の画像をストックしてます。
今のところ一番楽なのでw
個人的にはとてもオススメなので
ぜひ実践してみてください。
分からないところがありましたら、
いつでもメッセージ・コメント頂ければと思います!
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まずは簡単にイラストを描く時の
意識するポイントや上達に必要なことを
学べる形式で進めていきます。
使い方も含めて
ブログでお伝えしていこうと思いますので、
楽しみにして頂ければと思います!