　万葉集　 1−46 人麻呂の短歌

1−45の返歌風になっています。

やっぱり軽皇子が草壁皇太子を偲んだことを人麿が詠んだ歌らしいです。

ややこしや〜

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阿騎乃野尒　宿旅人　打靡　寐毛宿良目八方　古部念尒

〈読み下し文〉

阿騎の野に　宿る旅人　打ち靡（なび）き　　眠（い）も寝られやも　古（いにしえ）思いて

〈大意〉

阿騎の野に今こうして宿っている旅人たちは、のびのびと身を横たえて眠っているのであろうか。いや眠れはしないのだ。草壁皇子の御在世の昔の追憶が次々と浮かんできて。

歌の中に皇子は出てきません。

大意の中にしか存在しない不思議な歌。

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〈宮古直訳〉

阿騎乃野尒＝明けの明星の太宮（ウズ宮）＝王様の城（別に女王の城もあります)=甕の原

宿旅人＝すくねたびと=大伴旅人宿禰（665〜731）

ちなみに『柿本人麿（662〜724）、人麿と旅人は同世代です。』同一人物の可能性があります。

打靡＝甘=蘇我馬子（551？〜626）

蘇我馬子の名前を解説します。

馬子は甘子で宇摩志阿斯訶備比古遅神(ウマシアシカビヒコチ)の子孫です。

古事記によると造化三神の次にあらわれる世界がフワフワの時に葦のように伸びる神様らしいです。

記紀より古い縄文の文明がありました。

ですから記紀はお伽話で99%作り話です。

宇摩志阿斯訶備比古遅=天の足(たらし)姫の入婿と言う意味です。

入婿の子孫が笠間市の佐支能神社に祀られている刺王豊城入彦命です。

豊城入彦の子孫が蘇我馬子です。

ですから蘇我氏は奈良県ではなく栃木、茨城にいました。

蘇我馬子の孫世代と人麿と旅人はだいたい符号します。

蘇我馬子の孫は入鹿です。

人麿と旅人と入鹿が同一人物かもしれません。

馬子の息子の蝦夷は(えみし)は、北方の野蛮人という意味です。

名前にするにはあまりに大雑把です。

馬子、蝦夷、入鹿の名前はあだ名であり本当の名前ではなかったのだと思います。

歴史上蘇我氏は悪者として登場してきます。

中臣(藤原)氏にはとって、とても都合の悪い一族であったに違いありません。

寐毛宿良目八方＝みけすくりめはこ=みけ(みか)のすくりめの方舟(はこぶね)=甕の宿禰姫の方舟　

方舟とは方舟伝説を持つ一族。

大甕から西金砂神社にやってきたトルコアルメニア出身の倭族。

西金砂神社の毎年行われる「十二合祭(じゅうにごうさい)」とストーリーがピッタリと符号します。

旧約聖書のノアはアルメニアの方舟伝説のパクリです。

古部念尒＝小舟よ

水が引いて方舟から小舟に乗り換えて上陸しました。

小舟を所有していたのは西金砂神社です。

奥宮に登る石段

西金砂山は全体が細石（さざれいし）の塊です。

要害城として城になったことがあるらしいのですが・・・。

西金砂神社奥宮

正面の彫刻

小舟を背負っている形。

西金砂神社72年に一度大祭礼を行っています。

72年は歳差運動の数字です。

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蘇我馬子は甕の原(日立市甕の原)に太宮(うずみや)にいた大王(おおきみ)。

馬子の親族の旅人（大伴旅人）も宿禰（王族）だった。

甕の宿禰姫（すくねひめ）の方舟から小舟を出した。

方舟は洪水から逃れるために船です。

ですからこの歌から洪水があったことがわかります。

甕の原から方舟である地点まで逃れてそこから小舟に分乗し避難したのです。

馬子の時代は600年代です。

その時代に海水面が急上昇したのではないかと考えています。

常陸太田市に梵天山古墳があります。

古墳の主は船瀬宿禰(ふなせのすくね)と言います。

梵天山古墳は海水面が30mで島になります。

日立の甕の原から船を西に出して日立太田市や常陸大宮市に向かう時の目印になります。

今はレーダーを使って航海していますが当時は夜は星や月、昼は島を目視して進んだのです。

島は灯台代わり。

常陸国大宮市旧山方地区に舟生(ふにゅう)と言う地名があります。

おそらく舟入だったのだと思います。

舟生からそのまま左横にずらした場所に小舟と言う地名があります。

こちらは常陸大宮市旧緒川地区です。

どちらにも舟の字がつきます。

舟生から日立太田市の西金砂神社に行くことができます。

西金砂神社奥宮の小舟を担いでいるような彫刻が正面に飾ってあります。

550年〜600年に急激な海水面の上昇がおきたことを教えている歌です。

海水面の上昇は定期的にやってきているのです。

〈海水面上昇予想図〉

歳差運動は72年に1°ずれます。

22°で1584年かかります。

海水面の上昇は約1584年周期でやってくるのかもしれません。

それを洪水と呼んで記憶していたのだと考えます。

歳差運動が一周するまでに約16回くらい海水面の上昇が起きています。

「縄文の海進」はある一部を捉えた光景に過ぎないのです。

その証拠を日々調査しています。

例えば地層です。

現在の高さより高い場所に魚介類の化石があったらどう考えるでしょうか？

30mの海水面を辿ると神社やお寺が嘘のように配置されています。

もちろん60mの海岸線にも神社やお寺があります。

神社やお寺の常夜灯は夜の航海には不可欠だったのではないかと推測しています。

海などない場所に港、入江と言う地名をみつけたりしています。

それではまた、次の歌でお会いしましょう。

はじめての本です。よろしくお願いします。

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第二章 龍族 万葉集 1−46 人麿の短歌

第二章　龍族　万葉集　 1−46 人麿の短歌　