万葉集 額田王が詠んだとされる歌。

天豊財重日足姫天皇(あめとよたからいかしひたらしひめすめらみこと)とは皇極天皇です。
皇極天皇(斉明天皇)は2回天皇になっています。
この歌の形式作者が皇極天皇で実際に詠んだのがに額田王らしいのです。
そのあたりのことは未だに詳らかになっていないのだそうです。

皇極天皇=額田王の母の鏡王女(かがみのおおきみ)だと推測しています。
鏡王女と額田王女は姉妹、親子説がありハッキリとはしていません。
記紀は生没年がハッキリさせたい人物とハッキリさせたく無い人物を分けています。
額田王女のプロフィールはハッキリさせたくないのです。 
舒明天皇と皇極天皇の子供はかの有名な天智天皇と天武天皇です。
二人が取り合ったのが額田王女です。
額田王女は歴史上万葉の歌人としてしか紹介されていません。
額田王女の素性がわかると天武、天智の歴史が崩れてきます。
ですから万葉集が本当に恋の歌に彩られているのかどうか確認したいと思っています。

天豊財重日足姫天皇(皇極天皇)の夫は前ブログに書いた舒明天皇です。

舒明天皇=息長足日広額天皇
この名前の「息長足日広額」の足と額は女性が継ぐ名前です。
ですから舒明天皇は息長足日広額姫の夫だから天皇なのです。
夫でなければ天皇は付きません。
舒明天皇の別名に田村皇子と言う名前があります。
田村皇子は田村皇女の息子と言う意味です。
田村皇女は糠手姫皇女(ぬかてひめこうじょ)と言います。
糠も額も同じ「ぬか」で女王を表します。
しかも糠手姫は「手」もつきますから正真正銘の女王なのです。
どこの国の女王かと言うと田村神社のある
福島県郡山市田村町山中本郷135です。
糠手姫皇女の母親は身分の低い采女とされています。
この采女の神社も郡山にあります。


郡山は古代、安積国(あさか)と呼ばれていました。
しかし、「あさか」ではなく「あずみ」と呼びたいところです。
舒明天皇は福島県郡山の人物だったのかもしれません。

鏡王女の父親は威奈公(いなこう)阿方氏(あがたうじ)です。
阿方=県主(あがたぬし)のことで国王と言う意味です。
威奈の国王だったと推測できます。
母は威奈の女王だったと言えます。
威奈は長野県伊那市です。

それ以上はわからないので、また調査が進んだらお知らせします。

しかし、万葉集には関東東北の地名がよく出てきますね。

それでは本題に入ります。

万葉集

明日香川原宮御宇天皇代(あすかのはらのみやにあめのしたしらしめすすめらみこのみよ)
天豊財重日足姫天皇(あめとよたかひたらしひめすめらみこと)]
額田王の歌  いまだ詳らかにならず
万葉集 1-7

秋の野のみ草刈葺き宿れりし宇治の都の仮廬し思ほゆ

金野乃 美草苅葺 屋杼礼里之 兎道乃宮子能 借五百磯所念


「秋の野のすすきを刈り取って来て屋根に葺いて泊まった、あの宇治の都での仮のやどりが思われることよ」

上記↑が通説の訳です。

では宮古訳でどうぞ。

金野乃 美草苅葺 屋杼礼里之 兎道乃宮子能 借五百磯所念

金野乃→金色の野原 
(春、芽を出した草が大きくなり刈り取りを迎える時期)

美草苅葺(屋)→大きな茅(かや)を苅り葺く屋根
(縦縄と横縄を組み合わせた土台に茅を葺き屋根を作る)

杼礼里之→杼(じょ)を入れり
(杼は機織りの縦糸に横糸を通す道具)

兎道乃宮子能→宇都の都の
京都の宇治ではなく栃木県の宇都宮です。

借五百磯所念→仮の梅宮(お産所)は磯城
大きな茅を苅り葺く屋根と杼を入れる機織りのやり方は同じ。
宇都の都の仮のお産所(梅宮)は磯城にある。

女王を中心とした臨月(金色の野原)の女性達がお産所を作るのを眺めています。
屋根は竹を縦に並べそれに横木を結んで土台をつくります。
そこに茅を葺くと屋根ができます。
機織りとやり方が同じです。




杼はこのように横糸を通します。

お産所は聖樹である梅の木のある場所に建てます。
そこが厳原になります。
赤ちゃんが出(いず)る場所だからです。

厳原は地域ごとにたくさんあるこになります。
三宮神社、梅宮神社と呼ばれた場所などはその可能性があります。


それを磯城宮(しきのみや)又は梅宮と呼びました。
磯城宮は茅が大きく育つ時期に毎年立て直されました。

新しい命を迎える度に新しい宮を造ったのです。
ですからいつも仮宮でした。

太(ウズ)の都の行宮(あんぐう)=仮宮。

機織りは女性の仕事でした。
そして、出産や子育ても女性しかできないことでした。

子育てはもちろんお父さんにだって出来ます。
けれど赤ちゃんが求めるのはずっと子宮の中で繋がっていたお母さんなのです。

できるのと求められる存在は違います。
赤ちゃんがお父さんを求めるにはしばらく時間がかかります。
赤ちゃんの欲求に応えることが見えない親子の繋がりを育むのだと思います。