第16代仁徳天皇 諱 大雀命(おおさざきのみこと)
皇后 磐之姫
父親 応神天皇
私は以前から仁徳天皇は女性だと主張しています。
大仙陵古墳も仁徳天皇の陵では無いと思います。
仁徳天皇の別名に「シレカシ」があります。
シレカシ=ソレカシ=楳=梅
男に梅はないでしょう。
現在では廃れた慣習ですが、梅の木はその名の通り「子授け」「安産」の木です。
弘法大師が安産祈願の対象になったりしている場所などもありますが、男に安産を願うなんて道理を知っていたら愚者の考えだとわかります。
「大雀命」オオサザキノミコトの大雀にもかなりの違和感があります。
サザキは一般的にミソサザイ雀科の中でも一番小さな鳥を言います。
一番小さな鳥なのに大雀とはどういった名前の付け方なのでしょう?
大を付ける理由とは?
ヨーロッパにはコマドリが雄で「神の雄鳥」
ミソサザイは雌で「神の雌鳥」と言う考えがあるそうです。
また、ヨーロッパの寓話ではミソサザイがどう猛なイノシシの耳に飛び込んでイノシシ倒すが森の仲間には森の王とは認められない。
アイヌにも似たような話があってミソサザイがクマ退治の先陣を切って熊の耳に飛び込んで倒す。
アイヌでは小さいけれど立派なミソサザイを森の仲間が讃える。
ミソサザイは小さくひ弱そうに見えても勇気がある鳥だと言うことは一致した見解のようです。
これだけではミソサザイが女性を表すには少し根拠が薄いような気がします。
もう一つ気になるのは「大角豆(ささぎ)」の事です。
茨城県つくば市に大角豆(ささぎ)と言う地名があります。
ササギあるいはササゲは豆の事を言いますが、特に小豆を指して言うのが多いようです。
豆にはひよこ豆とかレンズ豆とか形態から名前を連想できる物があります。
小豆がササゲと呼ばれる由縁も鳥なのではないかと考えました。
小豆は日本人の心を代表する豆です。
お祝い事には欠かせない豆なのです。
お赤飯を筆頭にお饅頭、大福、アンパン、お汁粉、数え切れないくらい小豆を使ったメニューがあります。
赤紫や青紫の光沢を放つ高貴な豆。
雀くらいで紫色の鳥がいるのでは無いかと思いました。
2種類見つかりました。
ひたち海浜公園にやってくるルリビタキです。
それと台湾の留鳥黒エリヒタキです。
インド、インドネシア、フィリピン、タイなどにもいます。
どちらも雀くらいの大きさで美しい小鳥です。
この美しい鳥の色を小豆の光沢に例えたのではないでしょうか?
美しい鳥=カラスを男性には例え無いでしょう。
女性を褒め称える言葉としてカラスは使われるたと見て良いと考えます。
オオサザキとカラスは同じ意味合いを持った鳥 と言うことになります。
八咫烏の八咫は八田由来ですが、これを書くと長くなるのでそのうち。
カラスは春を知らせる鳥でもあります。
山の女神のお使いがカラスなのです。
山頂に積もった雪が溶け出し里に染みる頃に烏追い祭りが各地で行われます。
「.カーラス、カラス」と言いながら子供達が各家を回る。
子供がカラスになって春を知らせます。
今年も順調に田んぼに水が満たされ豊作になる事を願ってお祭りを行います。
こちらは福島県喜多方市下柴地区の「下柴の彼岸獅子」春を告げる祭りです。
演目のひとつに「山おろし」があります。
山の神を里にお迎えするのだと思います。
獅子と言うよりカラスに見えるような気がしますね。
仁徳天皇は山の女神= 磐之姫=磐凝姫(いしこりひめ)=木花咲耶姫
安産の守り神でもあります。
木花開耶媛は埼玉にいました。
山の女神は同時に海の女神でもあります。
山に降って凍った雪が春になると雪解け水になって谷川から里に流れて行きます。
最後は大河から海に出て行きます。
ヒマラヤからコモリン岬のカニヤ.クマリ神に向かう南北2500kmの巡礼路も水の道なのです。
秋になると海の神が山に帰るお祭りを行なっている神社があります。
そもそも秋祭りはただの収穫祭ではなく水の神に感謝して山に返す祭りなのです。
当然ながら水の循環が生きとし生けるものすべてに関係しています。