
© Photo: Flickr.com/NASA's Marshall Space Flight Center
Front Line Desk誌掲載論文によれば、ヴァン・アレン放射線ベルトに高いエネルギーを帯びた電子と陽子からなる第3のベルトが発見された。
放射線ベルトの最初の発見は1958年にさかのぼるが、これまでベルトは2本しか発見されていなかった。それらは地表から42500kmの高さを通っている。
ボウルダーにあるコロラド大のダニエル・バイカー教授率いる研究チームが昨年、第3の、通過蓄積ベルトを発見した。彼らの研究によれば、第3のベルトは先に知られていたヴァン・アレン帯の内および外のベルトの間に置かれている。この第3のベルトの特徴は、宇宙の「天候」によって、出現したり消えたりすること。
ベルトの使命は明々白々である。それはキラー電子を阻止し、地球の大気の奥深くへの進入の芽を摘むことである。キラー電子はそのあまりの速度の高さによって、時に非常に危険は破壊力を帯びることがある。地球の磁場は地球の磁場はベルトを所定の場所にキープするが、しかしほぼ光と同じ速さでとぶ電子は、このベルトの中で、何らかの不思議な力によってブロックされ、その地球の大気への進入を拒まれている。
見えないシールドの発見までは、学者たちは、電子は空気および大気の上層で散乱してしまう、と考えていた。しかし、どうやら、電子たちは、見えない電子シールドのお陰で、大気に届いてさえいないようだ。
学者たちは、電子シールドの存在が分かったいま、それがどうやって出来たのか、またどのように作用するのかを判別しようとしている。
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こんなシールドが防いでいたのならオゾン層に穴が開いていてもどうって事ないかも。