もう、亡くなって40年は、経つであろうある女性のお話です。

とても、嫁姑仲が悪い家族がいました。

もう、何年もいがみ合いが続いていましたが、先頃お舅が亡くなったのです。

その後から、嫁が優勢になり、修復は不可能な事件が起きました。

最初から、仲が悪かったわけではなかったのです。

お嫁さんが、出産し勤めるようになってから、すれ違い多くなりした。

お互いの冷蔵庫の使い方が、台所争奪戦になり、孫争奪戦になり事態は悪化の一途を辿って行きました。

もう、互いに思いやりなどなく憎しみが増すばかり。

息子は、間に入って仲裁もできません、結果無関心になりました。

孫は、成人して自分の事で精一杯です。

とうとう、お姑さんは、自殺未遂を起こし70年も住み続けてきた家を去ることになりました。

失望して施設に行きました。

実は、お嫁さんには亡くなった先代のお姑さんが憑依していました。

先代のお姑さんは、お嫁さんを支配し、とうとう自分の嫌いなお姑さんを追い出したのです。

私は、先代のお姑さんに聞きました。

なぜ、そんな事をしたのですか?それが望みだったのですか?

いいえ、私じゃなくて嫁(姑)が悪いのよ、私の言うことちっとも聞かないし、影で私の悪口言ってるの。

どんなに、怒鳴っても知らんぷりなの。

どうやら、死んで40年も経っているのに死んだ自覚がないようです。

なんとか、わかってもらい(これが大変)逝くべき場所に向かってもらいました。

お嫁さんに憑依していた霊は、去りましたが一度こじれた関係は元には戻りません。

この家族の今後は、どうなるのか…と思いながら家路につきました。

このお話は、結構よくある事です。

死んでから行き先がわからない霊は、家族の側のいて生活を共にしているような感じです。

きちんと、成仏された霊とはあきらかに違います。