TV放送が楽しみなノッテステラータ | なのはな22のふたり言

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本・テレビ・映画の感想が多くなると思います。たまにフィギユアスケート。
ミステリーや時代劇、ビジネスドラマが好きです。

羽生さんのアイスショー「ノッテステラータ」は配信も見ていないので、早くTVでやってくれるといいなあと願っていました。

やるとしても半年ぐらい先かと思っていたら、なんと今月の28日、BS日テレの夜9時に!

嬉しい、嬉しい。

 

大地真央さんとのコラボ「カルミナ・ブラーナ」という音楽は重厚でドラマティック。昔から好きな曲だけど、コラボで使用すると最初に聞いた時はちょっとびっくり。想像を超えた選曲だったから。

そして羽生さんの説明を読んで、とても納得しましたね。

 

無垢だった青年が巨大な運命に見舞われ、抗いながらも対峙していこうとする、そこに希望を見つけようとする姿、だったかな?

 

大地さんが「運命の女神」を演じるというのは、目の付け所がいいです。彼女のタカラヅカ時代の舞台は知らないけれど、その後の舞台はいかにも彼女にふさわしい役柄ばかり。

「風と共に去りぬ」のスカーレットや「マイ・フェア・レディ」のイライザ等々、あのコスチュームが似合う日本の女優さんは彼女以外に思いつかないほど。

良い意味で中性的で日本人離れした個性の持ち主の大地真央さんだからこそ、「運命の女神」という抽象的でスケールの大きい役は良く似合っていると思う。

 

 

 

そして、個人的に一番見たいと思ったのが羽生さんの「ダニーボーイ」。

 

これはアイルランドに伝わるメロディー「ロンドンデリーの歌」に、イングランドの弁護士フレデリック・ウェザリーが歌詞を付けて1913年に発表したもの。

 

戦地に赴く息子に、生きて帰っておくれと願う親の心情を歌った作品だが、これを今回のアイスショーで滑った羽生さんの気持ちが伝わるような選曲ですね。

 

戦争に限らず天災にも共通するのは、理不尽な死に襲われた人々への鎮魂の想い。

「ダニーボーイ」は昔から男性歌手が歌う事が多いので、父親が息子への愛情を歌ったものだとずっと思っていた。

作詞家が男性なので、それが正しいけれど、母親の気持ちも同じなのは言うまでもありません。

 

花が枯れ雪が積もる季節になってもいいから、息子よ、帰って来てと言うだけでなく、親の自分が死んだ後でもいいから帰って来て、と願う想いが切ない。

 

天災や戦争で家族を亡くした人だけでなく、外国に子どを拉致された人(北朝鮮に拉致された日本人家族や、土地を侵略されて拉致された女性や子どもの家族)の悲しみも想像してしまう。

 

 

後年ヒットしたケルティック・ウーマンの「ユー・レイズ・ミー・アップ」のメロディーが「ダニーボーイ」のメロディーを部分的に下敷きにしている(盗作ではなく、踏まえているという事)のは、さもありなんという感想でした。

 

余談。

「ユー~」の歌詞は、キリスト教の神への感謝というのが正しい解釈なのかもしれませんが、私はこれを親友との絆のようにずっと思っていました。(そのために、昔はベット・ミドラーの映画「フォーエバー・フレンズ」の主題歌「愛は翼に乗って」と勘違いしていた時があるほど、歌詞の語句が似ている)

 

 

 

とにもかくにも、「百聞は一見に如かず」

 

フモフモ編集長さんがYouTubeで挙げていたショー会場の中も外も、いつもの事ながら凄いお客さんの数で、感激しました。

いろいろな動画の視聴者のコメント欄にも、日本人だけでなくさまざまな国の言語があり、日本人として誇りが持てる人のファンである事をあらためて痛感します。

 

 

28日のTVが楽しみです。