久しぶりに科博に行った。

最近、ハムシのことが気になりすぎて、暑い中出かけたみたが、甲虫の一種のハムシについてはさほど触れられていず。農業や園芸関係者には、ハムシは天敵みたいなものだろうけど、お子様には敵でも見方でもないし、地味すぎるからね。

 

家族連れが沢山いらしていて、親ごさんが色々と子供に話しかけたり、解説したり。

巨大なレプリカの前で記念撮影。展示ケースの標本を見つめて、小さな女の子があの虫見たことがあるって指さしていたのは「オオスカシバ」、ヘーェ すごいなぁ。

 

入場券が2100円(大人)、音声ガイドが600円。

 

ハムシは甲虫の仲間なので、完全変態。最近目にしたハムシは、神大植物園植物公園植物多様性センターにいたガマズミを荒らしているサンゴジュハムシ。1㎝にも満たない成虫。葉っぱにつくごみにしか見えない。スマホで撮ってから拡大してみると、

昆虫らしく頭、胸、腹に分かれ触角がとても長い。まだ虫に触れないので、見ることしかできないので、腹部や足の様子は分からず。

 

あしのうらの微細構造の展示あり。

 

この小さな甲虫の仲間のあしのうらの微細構造の写真がずらり。もうすごい。

最近では、ハムシが寄生する木の種類をどうやって選ぶかという研究が進んでいるらしい。脚や触覚にある器官で、ニオイ(化学物質)を認識したり、口器にある器官で味覚を感じたりするんだとか。しかも、その情報をハムシ同士でコミュニケーションして伝いあっているらしい。

 

カブトムシ、カミキリムシ、テントウムシといった私の知っている甲虫の仲間は世界最大種。全動物種が世界で152万種、昆虫は97万種、そして甲虫が32万種。

ゲンゴロウも甲虫で肉食なんだって。

 

ゲンゴロウもアメンボも幼い時には、かわいらしいものにしか見えなかったけど、肉食とは。甲虫を背中側から見れば口器は見えないし、捕食している様子も目にしない。トンボもカマキリも肉食。

 

60年前の私なら、それを知っただけできっと虫嫌いになっていたはず。

一緒に遊んでくれていた、ニワトリや山羊が、お皿に中身になっていたことが分かってから肉や魚を食べられなくなったから。

 

ミツバチの花粉団子を作る様子も興味深かった。

 

40倍とか70倍とかに拡大したレプリカもすごかった。ギンヤンマのヤゴ、ウスバキチョウ、エゾオオナガバチ、オオセンチコガネ、オオナガトブクモ。

 

何億年も前からいた昆虫たち、それぞれが進化して現在の姿に。

 

ハムシの話に戻ると、水性と陸生で日本に700種以上もいるという。

しかもウリハムシとか、サンゴジュハムシとか、寄生する植物の種類がとても狭い。

どんな方法で相手を見つけられるのか、別の植物の葉をおいしいと思えるように自分の身体を変えられるのか。ほんとうに不思議な世界だ。

 

たかだか200万年とか500万年とかの人類にとって、昆虫の歴史は凄すぎる。