富士山の山開きの日に、死亡事故が相次いだ。

 

救助隊が、耐風姿勢で声を掛け合っている様子がニュースで流れていた。

 

富士山のような独立峰の高山はとても怖い。山小屋は宿泊客専用で、避難小屋ではない。

 

いったん風が吹き始めれば、遮るものが何もないので、姿勢を低くして風をやり過ごすしかない。すべて自前で何とかするしかない。富士登山こそ、自助で登りきる山。

 

眺める分には美しい山だけど、天気が荒れ模様になると、ちょっとしたことで命を失う。

 

2000m級の山に登る場合、一般に午後3時過ぎには行動を控えるのが普通。

 

 

何でもかんでも、お金に換算することが好きな人たちも、富士登山に関してはそういう情報を流さない。地元の警察が救助隊を組織しているはずで、登山客が7桁を超える富士山では、夏山の時期限定して救助隊員になる方も多いのでは。耐風姿勢で声を掛け合っている救助隊の中には、手袋をしていない方もいた。

 

観光客に、うるさいことを言えないという事情があるのかもしれないが、毎年毎年繰り返される富士山の夏山遭難。

 

地元の人の中には、内心「やってられない」と思っている人がいるんだろうな。