3月から働き始めた高齢者施設。
トップと、その下の実行部隊の主任、その命令を受ける職員。
それぞれの立場で、言うことが異なる。
週一回3時間勤務のせいか、職場のオリエンテーションがないまま、ちょっと外れることをしでかすと、結構な勢いでご注意を受ける。
山の手の地域だからか、家族の意向に神経質すぎるくらいに気を遣う。
この主任、フットケアについて「たかが足の爪切り」くらいにしか思っていないらしい。
足の爪が伸びすぎて隣の爪を傷つけていても、足の指の間をきれいに洗わないで垢がたまりその臭いが強くなっていても、そういうことは平気らしい。
入浴後に足の爪切りをするのだが、入浴直後なのに足に軽く触るだけで垢がボロボロ。
この施設を利用する人たちの、足を見るたびに悲しくなる。
足のトラブルは、歩くことを困難にして、いずれは寝たきりの原因になる。
週4回も入浴している方の足の指の間に垢がたまっているって、しかもきれいに洗い流さないまま保湿目的のワセリンを塗布しているので、余計にひどい足の状態になっている。
外用剤の塗布の基本は、きれいに洗浄して、水分をしっかりぬぐってから軟膏塗布って、基本中の基本なのに。糖尿病があり、足の動脈の拍動が触れにくく、むくみがある方に、そういうケアをしている。
こういう施設では働きたくないなぁって思う。
きめ細かいケアをしている施設なんて、ひょっとして見つけるのが難しいなんて思いたくないが。
この施設自体は、様々な公共的な事業を当該区の委託を受けて実施しているらしい。
施設の備品には、当該区の名前のラベルが貼ってある。
医療機関もそうだけど、ちょっと見るだけでは、なかなか本当のところが分からないものなのね。