小学校低学年の時は、半年前後でどんどん足が大きくなり、ズック靴のつま先が破れると、新しい靴を買ってもらった。

 

たった一足のズック靴。日曜日にまずすることと言ったら洗濯。ズック靴、上履き、通学用ズボンを自分で洗うこと。

 

兄、姉、私と池の周りに並び、みんなでゴシゴシ。

 

洗濯用の四角の白い固形石鹸を使い、たわしで靴の中と外を洗う。

 

一週間履きっぱなしの靴は、砂や土、汗で真っ黒になっている。

汚れがどんどん取れて、日に干して乾くと、石鹸の香りがほのかにして、ちょっと新品になったよう。

 

バレーシューズと呼んでいた上履きも。

 

天気予報で、日曜日に雨ふりとわかると、半ドンの土曜日の午後、お昼ご飯を家で食べてから。

 

中学生になったら白の紐靴、高校生になったら革靴。

 

そのうち、自分の靴が何足もあるようになり、日曜日の日課から靴洗いがなくなっていった。

 

高齢者のフットケアをするようになって、人様の靴を眺める機会が多くなった。

靴の中に埃や髪の毛が潜んでいることも。

 

白い靴下を脱いだ時、つま先近くの汚れに気が付き「そうだ、靴を洗おう」となった。

 

インソールを靴から取り出して濡れた布で拭くと、汚れがくっきり。液体せっけ

んをぬるま湯に溶かしてから、ブラシで擦る。

 

最近はスニーカー専用シャンプーなどが店頭で見かける。泡を靴につけてから専用ブラシでこすり、タオルで拭くだけで靴がきれいになるという。靴を洗うときに水が不要という便利な時代になったらしい。

 

かって水質汚濁の原因として合成洗剤が大問題になったが、こういった新しいものの成分は果たして安全なんだろうか。

 

便利なものをすぐ買いたがる私だが、ちょっと待てという気持ちが起こってきた。

 

今ある洗濯石鹸を使い終わったとき、スニーカー専用のものが必要か、ちょっと調べてみたい。

 

最近は、同じ石鹸で食器にも洗濯にも掃除も済ます方がいる。

そうそう汚れがひどくならないのなら、何種類もの洗剤を用意しなくてもよさそうだ。