本日の午前中、植物観察をしながら板橋区高島平地域の西側を散策。

 

新高島平駅前の道路を渡った地点から100mほど、植え込みや道路際の植物を観察しながら歩く。

 

約1時間の散策で、歩道片側の100mほどの範囲で、ざっと60種。野の花に詳しい人が1名いらっしゃるだけで、こんなにもたくさんの花に出会える。

(時間制限しなければ、もっともっと見つけられたかも)

 

強風のために、帽子や地図が飛ばされた人も。

私はこの風のおかげで汗をかかなくて済み、半袖シャツと麻の長袖で過ごしやすかった。

 

10年以上も前の「飛ばない帽子(hatattack.100%cotton)」と背中のリュックで、強風をものともしないで過ごせた。

 

風があたらない場所もあり、黄色いカタバミの花にヤマトシジミ。

 

50年来植物観察をしているという大先輩が

 

「雑草は要らないというけど、土地をカバーしている野の花のおかげで、都市の温度が上げなくて済んだり、様々な生物が棲める環境になっている。

 

公園や花壇のように特定の種を栽培しようとしていると、生物多様性が失われるんだ。

 

都市住民にとって野の花も財産なのに、ゴミとしか考えない人たちが多すぎる」と嘆いていた。

 

私もそう思うと、強く感じた。都市化というお金で手に入れる便利な生活ができている思っていたら、とんでもない環境に身を置くことに。お花屋さんでお花を買うのに、街路樹が傷んでいても気が付かない。

 

牧野富太郎は雑草という花はないといったそう。人間の自分勝手な思いで、雑草かどうかという極めて主観的な価値観に過ぎない。50年ほど前には、今ほど人間が管理していない土地が多かったので、ミツバチなどの益虫が沢山生存していたが、あまりにも管理する土地が多くなり、野菜や果物が実るのも危ぶまれるほどに。

 

通勤で気になっていた花についても、名前が分かったり、ひょっとして?と思っていた花が類縁種であったり、ちょっとした形状の違いで名前や種が異なることも。

 

タンポポについて、セイヨウタンポポとカントウタンポポには出会えず。花が咲いたときに花を裏返して総苞のつき方で判断するという。総苞が反りかえっていないが硬く閉まってもいない交雑種と、アカミノタンポポには多数で会えた。

 

我が家の近所でも、勤務先の近くでも、高さが10㎝以下で細い鞘が上向きで付き、その一部は枯れ始めていた花。タネツケバナだって。

 

一昨日の観察でひょっとしてと思っていた、キュウリグサ、コオニタビラコ、ノゲシ、オニノゲシ。

 

昨年覚えた ヤブガラシにマゴキツネ。

 

かわいらしい花なのに、外来種で煙たがられている ナガミヒナゲシ。

 

チチコクサ、チチコクサモドキ、ウラジロチチコグサ。葉裏に白い毛があるかどうか、花の色と形で見分ける。

よく

ヤエムグラにはかわいい実が付き始めていた。

とても均整がとれている。左右対称で、私的にはとても日本的。

色も形も大好き。

 

昨年末から勢いよく咲いていたホトケノザはもう枯れ始めていた。たいがい花が終わると枯れるんだという(越冬一年草なので当たり前なんだって)。

 

強風のために、ケヤキの枝先が一杯落ちていた。秋から冬に枯れた枝先を見たことがあるが、緑の若葉に実が付いたケヤキの枝先は初めて。

 

ちょっと休憩してから、赤塚公園の大門地区を散策したが、この記事は次回に。