年明けの定期受診の際、主治医から「あなたはご自身で発達障害か気にされていたけれど、心理検査を受けて確認することを考えていますか」と尋ねられた。

 

70歳近くなって、あらためて発達障害であるとわかる意義は何だろうと考えた。

 

①認知症の方が、発達障害もあって、医療・介護関係者が対応に苦慮しているケースがあること。何歳まで生きられるか分からないが、自分が発達障害であることを記録として残すことで、万一認知症になった時に、私に対する対処方法を工夫してほしい。

 

②もし発達障害であるとしたら、自分の凸凹がどこにあるのか。何に躓きやすいかわかりたい。

 

③暮らし方について、失くしものや忘れ物の頻度が減ってきているが、さらに工夫できることを見つけたい。

 

上記①②③の意義があることを主治医に伝えて、心理検査を受けてみた。

 

事前にどんな検査があるかをあえて調べないで、臨床心理士さんの面接を受けた。

 

雪が降り始めた日の午後。

 

3時間余りかかって検査を受けた。クイズを受けるみたいで、結構楽しめたが。

 

 

2週間後の定期診察で、「検査の結果 ADHD注意欠陥多動性障害 ということが分かりました」と主治医。

 

具体的に検査結果を紙面で教えてほしいと依頼すると、その場では教えてもらえず、改めて心理療法士と面接をしてほしいとのこと。

 

 

うーん、ちょっとおかしい。3時間の検査時間と3割負担で2千円余りの出費をして、検査結果が渡されない。

 

心理検査を受けた患者に、その結果を紙面で渡さない理由は何だろう。

 

「 医療者 > 患者 」 の構図がまだ現場の専門職にあるのだろう。

自己理解に生かしたいとの意思を事前に伝えておいたのに。

 

まだこの病院と付き合って一年も経たず、転院する医療機関を探していないこともあり、自分の意見を述べることは控えたが。