秋が素通りして冬になった東京。

 

暖冬という予報をきくたびに、この冬も大雪になるかもという懸念が増す。

 

10年以上前のこと、2月に2週続いて週末に大雪になった時の記憶がよみがえる。

 

普段は、自転車で8分ほどの通勤なのに、朝起きると玄関のドアが開かないほどの大雪。そしてまだまだ降り続いていた。家にあった長靴は膝下まで。傘をさし、長靴を履いて建物の外に出る。住宅街の狭い道路を抜けて大通りに出ると、膝上までの積雪。吹き溜まりはさらに深い。一歩歩くたびにずぼっと雪の中に足が埋まり、たった数メートル歩くだけで大汗。

 

歩くたびに、長靴の中に雪が入り、自分の体温で長靴の中の雪が融けて、そのうち靴の中でクチュクチュと音が聞こえる。

 

30分以上かかって職場にやっと着くころは、ズボンも靴下も長靴の中も濡れてグチョグチョ。

 

あれから、何回も雪が降り、アイスバーンになった道を何回も何回も歩いた。そのたびに、雪かきを用意しなくっちゃと思うものの、近所の方に雪かきをしていただくだけで、自分が雪かきをしたことはない。

 

 

今年こそ、雪が降る前に雪かきを購入して、今度の冬こそ率先して雪かきのお返しをしようと思う。

 

でも、自分の身長ほどの大きな雪かきを用意しても、スリーシーズンにおいておく場所がない。これ見よがしにベランダに置くのも、気が乗らない。

 

そんなことを思いながらホームセンターの売り場を眺めていると、「軽くてサビにくい! 携帯に便利な伸縮式  キャンプ・レジャーに・雪かきに・緊急脱出用に 」車載用アルミスコップ7伸縮式(3280円)が目に入った。赤い色でさほど重くなく、玄関通路や通りに出るまでの雪かきには十分使えそう。ということで、早速購入。

 

玄関の隅っこにおいても、そうそう邪魔にはなりにくそう。

 

 

よし、この冬に雪が降ったら、積もる前からせっせと雪かきをしよう。お年寄りが住むおうちの前も、日陰でアイスバーンになりそうなところも雪かきをしようっと。

 

まだ、雪も降っていないし、雪かきもしたことがないけれど、もう何十回も雪かきをした気分になっている、おバカな私。