キツネノマゴって、こんなに素敵な可愛い花です。

 

講習会の時にしっかりと写真を撮る余裕がなくて、一面識もない方のブログをリブログさせていただきました。

 

「写真・俳句ブログ・犬の散歩道」さんのブログのお写真があまりにも素敵で、キツネノマゴにお目にかかっていらっしゃらない方にもぜひ見ていただきたくて。ちゃっかり使わしていただき、ありがとうございます。

 

色々な方のブログに掲載してあるキネツノマゴを拝見させていただくと、季節やその生地の条件で千変万化しているお花。

 

私が見たキツネノマゴも、半径2mほどの狭い範囲に、数は少ないものの大きな葉がついているもの、弱々しく本当に生まれたての「キツネノマゴ」のような個体もあり、生存条件に対応しているのだということが伝わってきました。十人十色ならぬ、十草十色です。

 

 

アズファルトの道端にあるコブシの木の下に咲いていましたが、定期的に草刈りがされているようで、茎も花も生まれたての赤ちゃんという感じ。高さ10~15センチの長さで、花穂の先端に小さな赤紫の唇形

 

男性の受講者さんが、ルーペでじっと見ながら、『「メシベ」が玉座に座っている!!』って。

 

受講者と指導員の方2名も、こんなに時間をかけてみたのは初めて、と感想を言ってくださり、一緒に見てシェアすることのすばらしさを実感しました。

秋に咲く花はとても多いそうですが、よく見ないと通り過ぎてしまいます。

 

あと10年、20年経っても、私は岐阜で見たあの「キツネノマゴ」をずっと覚えて居そうな気がしています。

 

一緒に観察した方々は全員、「キツネノマゴ」をご存じでしたのに、東京に戻ってから、まだこの花にお目にかかっていません。どこにもある花が、どこにも見つからない理由は何なんだろうって不思議です。

 

私がもっている、山と渓谷社の「秋の花」の図鑑にはしっかり掲載されていました。(以下引用です)

 

「キツネノマゴ Justicia procumberns var.leucantha キツネノマゴ属

≪狐の孫> 野原や道ばたに普通にみられる1年草。茎は角が鋭い四角形で、基部には地面に倒れて多くの枝を出す。高さは10から40㎝。葉は対生し、長さが2~5㎝、幅1~2㎝の長楕円形披針形。花期は8~10月。淡紅紫色~白色の小さな唇形花が長さ2~5㎝の穂になってつく。花は長さ8㎜ほどで、上唇は下唇より小さい。果実は長さ6㎜ほどで、熟すと2つに分かれて、4個の種子を弾き飛ばす。

 分布 本州から九州 」(引用終了)

 

初めてのミニ観察会の経験で、知らないことが沢山あっても、観察会を開くことができる、を実感しました。物知り顔でいろいろ説明するより、一緒によく見て、みんなでシェアすることの楽しさを味わいました。物を見ることは、どこでも、誰とでも、観ようとする気持ちさえあればできるんだと思いました。

 

暖かい秋の日差しの下で、みんなで膝をついて小さな花を見た経験。

 

緊張とどんどん湧き上がる好奇心のために眠れず、すっかり疲れ切ってしまったけれど、あのワクワクドキドキ感を思い出すだけでも心地よい。3泊4日の岐阜の旅、本当に良い旅になりました。