落語をYouTubeなどで聞き始めてから2年余。

 

初心者でも楽しめるという演目から、少しずつ幅を広げて。最近は超人気の神田伯山の講談がきっかけで、神田愛山や神田松鯉、さらに女流講談師へと。すごい、面白いと思える世界に広がり始めた。

 

日本映画の寅さんも、歌舞伎、漱石、時代劇、落語などいろいろと親しむことで、その基本的枠組みや日本人の心情などに共通している何かがあり、「へーぇ そうなんだ」と妙に納得している。

 

 

小学校に上がる前、4歳年上の姉が、よくお話ごっこをしてくれた。姉と私で交互にお話を進めていくというお話遊び。本を楽しく読んでいる姉の話しは、面白く、私はあまり話が作れない。つい、「それで、それで!」と催促をしてしまう。

 

祖母や母、父の昔話(楽しい話に限るけど)、大人の話を聞くのも好き。

 

小学校に上がると、担任教師が読み聞かせをしてくれて、私たち45人の児童が、息をひそめてじっと先生の声に耳を傾けてドキドキしたり不安になったり喜んだり。

 

先生が読んでくれた、江戸川乱歩やシャーロック・ホームズ。

 

大人から話を聞くと同時に、読書が好きになり、ルビが振ってある家の本を手当たり次第に読んだり、図書室で本を借りて、本を読みながら帰ってきたり。

 

中学生になると、厚みのある翻訳本を読むようになり、ジェーン・エアや嵐が丘などなど。大人の恋愛物語は理解できない部分が多すぎたけど、ただただ「幸せになってほしい」と言う気持ちだけで、分からないことは読み飛ばしていたけど。

 

落語家や講談士が、登場人物を話し分けて、感情の起伏と事実の展開にどんどん引き込まれていく。

 

同じ演目でも、演者により話の展開が違ったり、セリフの変化があったり。いろいろな人の話を繰り返して聞くうちに、新しく見えてくるものがあったり。

 

もう少し、コロナが落ち着いたら、都内の演芸場に出かけてみたい。