しばらくガラケーだったが、小さな文字が見えづらくなってきて暗いところとか、屋外の日差しが強かったりすると、ガラケーの小さな画面では使いにくい。老眼鏡を使っていないがマップ機能を使うときなどやはり画面が大きいほうが便利。というわけで二年ぶりくらいにスマホに戻ったけれどここ数年でWi-Fiの普及がありお値段的に」お得なものはメモリーが少なく、あっという間に契約量を超えてしまうし、サクサク動いてくれない。

 

 うっかり迷惑メールに出てしまってからは(最初は木村拓哉名で来たのでつい開けてしまった)胡散臭いものが一日100とか200とか。サポートセンターに相談して、迷惑メール設定をしたり、アドレスを変えても一向に変わらず。仕方がないので、自分では覚えられないような複雑なアドレスとPWにしたら、入力間違いや勘違いなど発生してさらに混乱。

 

 サポートセンターに電話をするとチャットに変わり、高齢スマホユーザーにとってITの専門用語はチンプンカンプンで、慌ててしまうので入力間違いが多発、時間がたつばかりでらちが明かない。毎日毎日スマホ対応で時間がかかり、そろそろ一週間になりそうなので、仕方なくショップに行くと多分20代前半の女性が対応。高齢者がまごまごしているのが気に障るらしく、イライラして質問が重なると怒り出すし、認証番号を口にしたりすると、そんなことを言わないでと制止する。しまいには、スマホの機能が低いので仕方がないという始末。

 

 そのショップで勧められて買ったのに。一括払いで国産にしたいという私の理由で、比較的価格の安いものを勧めたんだろうけど。

 

 すでに1時間以上相談しているのにらちが明かず、閉店時間が近づいてきたので面倒くさそうにショップの店長が「ここから私に変わります」と交代。すぐさま、メーカーにいろいろ問い合わせ。よくわからないのにいろいろな機能を押しまくった私に原因があったよう。「この操作はお客様がなさいましたか」と訊かれてもね、そういうことを覚えられているような力があれば、ショップに相談なんか来ませんって。

 

 以前他のショップで同じメーカーのものを使っていたので、そんなにも機能が低いものとは知らず。

 

 チャットで相談すると、二三千円のWi-Fiの器械購入を勧めてくれたので、家電量販店に行きそのことを話すと子機だけを勧められて、いくら設定してもつながらない。またチャットで相談すると、その器械では無理ですって。仕方がなく、他の量販店に行って事情を説明すると、部屋の環境や他のデバイスを使う可能性などいろいろ聞かれ、ちょっとお高いもの買い何とか使えるようになった。

 

 スマホやネットに対してほぼ素人だし、お化粧もせず、ジーンズにTシャツ、お安いバッグ。見た目も貧相なので扱われ方が粗雑(ひがみに近いものがあるけど)。

 

 最近のコロナの予防接種でも問題になっているけれど、高齢者でスマホを使いこなしている人ってどのくらいいるんだろうか。私みたいに、よくわかりもしないのに、あちこち押してしまうような人はそうそういないだろうけど、そういうおっちょこちょいで軽率故に本当に失敗したと思う。

 

 一番の失敗は、電力とガスの切り替え。同じ会社でスマホ、電気、ガスを利用すると別々な会社にするより割安になる。よく調べもしないで電気とガスをスマホと同じ会社にしてしまう。電気のアプリはとても便利で省エネについていろいろな情報があり、日ごとの消費電力と時間ごとの消費量がグラフになるので電気の使い方と消費量の関係がつかめ節電方法がとても具体的になった。ガスもそうかと思い込み、冬の時期なので日ごと時間ごとの消費量がわかれば電気同様省エネができると期待したが、それが勘違い。毎月の検針票が来ず、使用料も料金もわからない。担当会社に相談するとショートメールでIDなどを送ったので、個人情報を電話やメールで教えられない、と。

 

 ごもっとも。だけど、救済処置はなく、あとはハガキで連絡をくれって。でも住所の記載がない。

 

 一番の問題は、分かりもしないのに、ちょこっと押してしまった私。指先で押すだけでサクサクと物事が進み、ガスの供給がないとかそういう不便さは何もないので困りもしなかったけれど、勝手に期待しすぎた自分がお馬鹿さんだったというだけの事。

 

 少し落ち着いて考えれば、電力やガスの自由化って結構恐ろしいものだと思う。500ccのペットボトルがお店によっては100円出してもお釣りがきてしまう。それと同じように、ガスや電気が安くなるってどういう仕組みなんだろう。ユーザーを増やすことで、事務処理手数料を安くできるのは IT企業。第一線で働いている人たちはどうなっているんだろう。

 

 携帯ショップで働く若いお嬢さんも、分かりもしないのに面倒を起こすおばさんにイライラするんだろうけど、ね。

 

 一番ショックだったのは、ガスの供給会社が原発企業だったってこと。首都圏で暮らす限りガスも電気も使うしかないし、いくら節約してもゼロにはできない。実家のように薪を燃やすなんてことは二酸化炭素を増やすことになるし。福島の帰還困難地域の元水田にメガソーラーがずらっと並んでいるのもなんだか、ね。

 

 ガスの使用量を知りたいだけなのに、こんなことで何日も。

 

 自分のお馬鹿さ加減に嫌気がさして、ついつい愚痴りました。