昨年9月に父が亡くなったので、

今年は初盆でした。

お坊さんの勧めで7月に一周忌と初盆法要を

終えているので、特にやることはありません。


ただ

不思議なことに父のことを思い出す

体験をしています。


長く暗くなるけど、

ブログに父のことを残しておきたいと思います。




父は2年前の夏に

ランバート・イートン症候群という

難病に倒れました。

大学病院でも前例がほぼないくらい

珍しい病気でした。


簡単に言うと身体の中にある抗体が出来て

それが自分の神経を攻撃してしまう病です。


突然目が見えにくくなり、

口が回らなくなり、

身体が動きにくくなり、

ご飯が食べられなくなり、

発症してから入院する2週間の間に

寝返りさえ出来なくなりました。


初めは脳を疑い調べてもらいましたが

何も見つかりません。

原因も分からない突然の父の変容に、

家族は戸惑いました。


その時ちょうど無職だった夫が先頭に立って

色々進めてくれました。

何の躊躇もなく父のトイレの介助をしてくれた

その姿を思い出すと今でも涙が出ます。


ランバート・イートン症候群で

その抗体を作るきっかけになることが多いのが、

小細胞肺癌です。

父にもステージ3の小細胞肺癌が見つかりました。


そうなると、抗がん剤治療するかどうか

判断が必要になります。

小細胞肺癌は抗がん剤が効きやすい癌だそうです。

でも、私は既に吐き気や苦しさと戦ってる父に

抗がん剤をするなんて考えられませんでした。


ただし、

抗がん剤治療をしなければ、

余命数週間。

あまりにも酷な現実でした。

あの日のことは忘れられません。


その時担当して下さった先生に

『決めるのはお父さんです。

家族さんはお父さんの決めた決意を

応援して下さい』と、

言われました。

そして父に丁寧に説明をし、

なかなか言葉を聞き取ることが難しい

父の話を一生懸命聞いて下さいました。


父は、

もう一度会社に行きたい。

だから、抗がん剤治療をする。

と決断をしました。


でも結果から言うと

本当にこれが良かったです。

抗がん剤がよく効いて、

3ヶ後、父は退院しました。