朝から島田紳助の引退騒動に驚いている。
1週間後に新しい総理大臣を決める民主党の代表選よりも
ぐっとくる重みを感じるのは僕だけではないだろう。
彼の年齢が55歳と知って意外にも歳を取っているな、と感じたのは
彼のクレバーなトークや、各プロデュース番組でのリーダーシップ感
から来るものだろうと思う。
各界のトップ、大企業の役員や、国会議員でもこの年齢で
これだけのバイタリティを発揮できる人は少ないのではないか。
もう引退して欲しいと思う人はしがみ付き、本当に残って欲しいと
思う人こそ去っていく、諸行無常のようなものを感じた。
さて昨晩、P・Fドラッカーの『プロフェッショナルの条件』を
8年ぶりくらいになるだろうか、開いていた。
人生に悩んでいた時に大きなエールを貰った、大切な本だ。
これからは、誰もが自らをマネジメントしなければならない。
自らをもっと貢献できる場所に置き、成長していかなければならない。
組織において成果をあげるためには、働く者の価値観が組織の価値観に
なじまなければならない。
という一文は、僕が大企業を去る後押しをした。
最初の仕事はくじ引きである。最初から自らに適した仕事につく
確率は高くない。得るべきところを知り、向いた仕事に移れる
ようになるには数年が必要である。
という一文は、転職したベンチャーで頑張る勇気をくれた。
本著で述べられている、仕事における貢献は3つあった。
「直接の成果」、「価値への取り組み」、「人材の育成」だ。
テレビで見ている以上は、彼のプロフェッショナリズムを感じていたし、
3つの貢献、特に人材育成を心がけているように感じられた。
プロフェッショナルは引き際もまた潔く、カッコいいのかもしれない。
プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編))/P・F. ドラッカー

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