ロマン・ポランスキー最新作、ベネチア国際映画祭銀獅子賞作品

『オフィサー・アンド・スパイ』場面カット|写真2

映画『オフィサー・アンド・スパイ』は、アカデミー賞監督賞を受賞した『戦場のピアニスト』で知られる巨匠、ロマン・ポランスキーによる最新作。第76回ベネチア国際映画祭 銀獅子賞(審査員大賞)、第45回セザール賞3部門(監督/脚色/衣装)に輝いた作品が、ついに日本に上陸する。

史実に基づく歴史サスペンス

ストーリーは、反ユダヤ感情が高まる19世紀末、フランスで実際に起きた歴史的冤罪事件“ドレフュス事件”を映画化するというもの。巨大権力と闘った男の“不屈の信念”と“命がけの逆転劇”を、壮大なスケールで描き出す歴史サスペンスだ。

機密文書の改竄、証拠捏造、世論操作...など、今の時代にも通底する権力による陰謀事件を背景に、真実と正義を貫いた人々にフィーチャーし、混沌の時代を生きる私たちに、“いかに生きるべきか”という問いを投げかける。

『オフィサー・アンド・スパイ』場面カット|写真5

<ドレフュス事件とは?>
1894年、フランス。ユダヤ系のドレフュス大尉がドイツのスパイとして終身刑に処せられる。1896年に真犯人が現れるが軍部が隠匿。これに対し小説家ゾラや知識人らが弾劾運動を展開し政治的大事件となった。1899年、ドレフュスは大統領の恩赦により釈放。1906年に無罪が確定した。2021年10月には本国で、その生涯に敬意を表するドレフュス博物館が開館。マクロン大統領も来訪し「記憶伝承の場」と世界に訴えた。

ジャン・デュジャルダンやルイ・ガレルが出演

キャストは、『アーティスト』のオスカー俳優ジャン・デュジャルダンや『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』のルイ・ガレルなど。その他にも、フランスを代表するキャストが集結している。