ディズニー映画『リトル・マーメイド』が実写映画化。2023年初夏より、公開される。主演は米国人R&Bシンガーのハリー・ベイリー、監督はロブ・マーシャルが務める。

ディズニー映画『リトル・マーメイド』が実写化

『リトル・マーメイド』場面カット|写真1

1989年に公開されたディズニー映画『リトル・マーメイド』は、ディズニーが誇る名監督コンビのジョン・マスカーとロン・クレメンツが手掛けた、ディズニー最後の劇場版セルアニメーション。アンデルセンの童話『人魚姫』を原作に、海底に住むヒロインの人魚姫・アリエルと、本来は結ばれるはずのない地上の王国の王子・エリックの恋を描いたファンタジー作品だ。長らく実写化が予定されていた本作だが、アリエル役としてハリー・ベイリーを主演に起用し、満を持して公開を迎える。

主人公アリエルにR&B歌手ハリー・ベイリーを抜擢

主人公のアリエル役に抜擢されたハリー・ベイリーは、米国人R&Bシンガー。実の姉であるクロエとの音楽デュオ「クロエ x ハレ(Chloe x Halle)」で活動する彼女は若くして歌姫ビヨンセに見出された才能の持ち主で、2018年にはグラミー賞で新人賞に選ばれた期待の新星だ。劇中では、名曲「パート・オブ・ユア・ワールド」を、エモーショナルに歌唱する場面も。海の中で、人間の世界へ憧れを募らせるアリエルの切ない気持ちを表現している。

ハリーはアリエル役に抜擢された当時を振り返り、「この役をもらえた時はもう最高の気持ちだったわ。というか、非現実的な気持ちね。私たちの多くがそうなんだけど、アリエルのキャラクターにはすごく長い間、絆を感じていたから。だから、これは夢だわ、ほっぺたをつねってよ、みたいな瞬間だったわね(笑)」とコメントしている。

この他、エリック役にジョナ・ハウアー・キング、アースラ役にメリッサ・マッカーシー、トリトン王役にハビエル・バルデム、フランダー役にジェイコブ・トレンブレイ、スカットル役にオークワフィナ、セバスチャン役にはダヴィード・ディグスなど、豪華キャスト陣が集結している。

〈映画『リトル・マーメイド』登場人物・キャスト〉
・主人公アリエル役:ハリー・ベイリー
・エリック役:ジョナ・ハウアー・キング
・アースラ役:メリッサ・マッカーシー
・トリトン王役:ハビエル・バルデム
・フランダー役:ジェイコブ・トレンブレイ
・スカットル役:オークワフィナ
・セバスチャン役:ダヴィード・ディグス

『シカゴ』のロブ・マーシャルが監督

メガホンを取るのは、代表作『シカゴ』で知られる映画監督のロブ・マーシャル。近年では、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ第4作目『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』(2011)、同名のミュージカル作品を実写化した『イントゥ・ザ・ウッズ』(2014)、1964年公開の映画『メリー・ポピンズ』の続編にあたる『メリー・ポピンズ リターンズ』(2018)を手掛けている。

音楽はオリジナルのアニメ版に加え新曲も

音楽は、『リトル・マーメイド』の主題歌「アンダー・ザ・シー」をはじめ、『美女と野獣』『アラジン』などのディズニー映画でアカデミー賞に輝いた、作曲家のアラン・メンケンが、『モアナと伝説の海』(2016)のサウンドトラックを手がけたリン=マニュエル・ミランダとタッグ。ディズニー音楽の巨匠であるアラン・メンケンと、近年のディズニー・アニメーション音楽の中枢を担うリン=マニュエル・ミランダの生み出す新たな音楽に注目だ。

監督を務めたロブ・マーシャルは、実写版映画のために新たに書き下ろされた楽曲があることを発表。「オリジナルはとても深くて感情を揺さぶる美しい作品だったが、壮大な物語にさらなる深みをもたらすために、描き直すことが大切だった。だから我々はアラン・メンケンに話を持ちかけ、リン=マニュエル・ミランダと一緒に作ることになった。2人は初めてのコラボレーションだったが、これが魔法のようだった。この新作のために4つの新曲をつくって、映画を新たな方向に開いてくれたんだ」と話している。

また「偉大なる故ハワード・アッシュマンによるオリジナルの楽曲の美しさも維持している」ともコメントを寄せ、アニメーション版『リトル・マーメイド』へのリスペクトも表した。

作品情報

ディズニー実写映画『リトル・マーメイド』
公開時期:2023年初夏
監督:ロブ・マーシャル
出演:ハリー・ベイリー、ジョナ・ハウアー・キング、メリッサ・マッカーシー、ハビエル・バルデム、ジェイコブ・トレンブレイ、オークワフィナ、ダヴィード・ディグス
音楽:アラン・メンケン、リン=マニュエル・ミランダ