鈴とEveryday☆ -2ページ目

鈴とEveryday☆

重症新生児仮死、低酸素脳症、人工呼吸器使用。
そんな鈴さんと生きる道。
   

鈴さんは、通学するようになって、たくさん声をだせるようになりました。

正確に言うと医学的には声ではなく「音」声帯を震わせてるだけ。

分かります。呼吸器をはずせば、だんまりですから。

 

でも、でもですよ。

不思議です。そんなこと、どーでもよくて。

へぇへぇ、あーあー、ぐぐっ。え、あほ、ぱぱ、おっけー。などなど

なんとなく、こんな感じの言葉が、鈴さんから聞けます。

とはいえ、そう聞こえない人が多数いることは承知してます。

 

それでも、入学した当初はほぼほぼ発することが出来なかったのに

今や、学校の先生も声まちしてくれるようになったことは

学校で、たくさんの人たちと関わってきたからだと思うのです。

 

最近の鈴さんは、左腕があまり曲がらず、ほぼまっすぐ。なので

服を着せるのも悪戦苦闘。

その日の朝。イライラして、もー!と怒りました。

 

すると、鈴さん、それまで へぇへぇと言っていたのに、突然しーん。

全く、言葉を発しません。私もイライラしているので話しかけません。

 

通学途中も、音楽が流れるのみ。しーん。

 

分かってました。私が悪いのは。

着替えをさせるのに、左腕の位置をきちんと把握していなかった。

それに気づいた時、鈴さんに思わず言ってしまったんです。

 

もう!ちゃんとして! 腕、まげて。

 

いやいや、知ってるよね?わたしが自分で、できないこと。

それ、求める?わたしは何とかしたくてもできないのに。わたしのせい?

 

と、きっと、鈴さんは言いたかったことでしょう。

それが無言の抵抗となった。と思えるのです。

 

思春期の鈴さんとけんか 

は?って思われるかもしれないけど、けんか しました。

本当にイライラしたけど、なんか幸せな気持ちで今は、そう言えます。

 

 

えっと、仲直りは、学校で鈴さんに寄り添ってくれる先生の言葉もあり

帰宅後のリハビリで「それは、お母さんが悪い!」と

全面的に親を否定されたことで、心がゆるんだらしく

声をだしてくれるようになり

「仲直りする?」と私が聞き、仲直りをしたのでありました。