少し前の話ですが思い出しましたので記録しておこうと思いアップします。
ベビーシッターをしている訳ですので子供大好きです。
で、親御さんのいない子供たちにもなにか喜んでもらうことができないか考えてみました。
ベビー服っていろんな方からいただくこともあると思いますが
なんせ子供は成長が早くすぐに着れなくなってしまうことを思いつきました。
ですので、その時、「こういった服を孤児院の子供たちにプレゼントしよう」
「きっと孤児院の子供たちもキレイな、カワイイ服を着たいと思っているだろう」 なんて思いつき
知り合いからすでに使用した中古ではなく大きくなってしまって着れなくなった新品の子供服をかき集めました。
あの時確か、大きなダンボール箱2つくらいになったと思います。
服が集まった時は孤児院の子供たちが喜んでくれるだろうとワクワクしてたのを今でも覚えています。
そして実際に都内の孤児院に連絡をしてその旨を伝えました。
しかし・・・・・・孤児院の先生は感謝はしてくれたものの反応がいまいちだったのを記憶しています。
とにかく、私は新品の服を持ってアポをとった孤児院に行きました。
早速元気なお友達がたくさん出迎えてくれました。
そして先生も
「きっと子供たちも喜んでくれる」 と予想して誇らしげにダンボールを差し出しました。
その時、電話で先生があまりよい反応でなかった理由がわかりました。
先生いわく、孤児院はいわば子供の共同生活の場
ひとりの子供がポリエステルなどの服にアレルギーがあると
他の子供たちにもポリエステルの服を着せることができないと・・・・・・
先生も本当に申し訳なさそうにこのことを説明してくださり
一応服は受け取っていただけましたが
結果、コットン100%ものの一部しか使えないと言われてしまいました。
私は孤児院を後にするときに
決して「がっかり」 はしませんでした。
その代わりに自分の無知さ、考えの甘さに悔しくなりました。
確かに、一般の家庭であればアレルギーの子供がいればその子供用に対処すればいい話ですが
たくさんの子供が共同で生活している孤児院ではそれは通用しません。
孤児院は親御さんからなんらかの事情で離れて生活をしている子供たち
そして先生いわく、孤児院にはアレルギーなどを持つ子供が多いという事も教えてくださいました。
子供たちももちろん一般の家庭で育つ子供に比べればいろいろ大変だと思います。
プラス、私が思ったのは先生たちのご苦労もベビーシッターをはるかに超えるものだと感じ
尊敬に値する感情が湧き上がってきたのを今でも鮮明に覚えています。