最近、ケータイやネットで加入できる保険が話題ですね。
「気軽に入れて、保険料もお得」などとよく言っていますが、そんな物はあるわけがない。
保険に入るのにネット経由だろうが、代理店経由だろうが保険料はそんなに変わらない。
じゃあ、なんでネットの方が保険料が安いの?
答えは簡単、補償が薄いから。
本当にネット保険の方が安かったら、代理店はみんな潰れてるはず。
でも、現実に代理店は潰れていない。なぜか?
保険商品についてちゃんとした説明を受けて理解したいという消費者がいるからです。
(全ての代理店が素晴らしいとは言ってません。むしろ殆どの代理店は俺から言わせれば知識が浅い奴らばかりだと思っています)
簡単に言えばこうです。
「ネットで保険に加入して、保険料も節約できた~」
→ただの勘違い。保険の内容やリスク(事故やお金)について無知。
本当に自分のリスクに対処する保険したら、節約できたなんて思わない。
「いつもお世話になっている代理店さんがいるから安心です」
→自分のリスクや将来設計を他人に任せて勝手に安心している人。
では、失敗しない保険選びはどうすれば良いか?
「自分で保険の本を読んで勉強し、まず誰にも聞かずに自分のリスクについて考える。」
「その上で代理店や保険会社に自分が考えたリスクを補償する保険があるか聞く」
そして幸運にも知識が豊富な保険会社に当たれば・・・、
さらに自分では考え付かないリスクについて教えてもらえるかもしれません。
(ただのセールストークの場合が殆どですが)
簡単に言えば、まずは自分で考えろって事です。
何も考えず保険会社に行ったところで、相手の勧める商品を買わされるだけに決まってます。
保険会社に行って、「あなたが既に加入している保険で完璧なので、新たに加入するべき保険は一つもありません。」って言われる訳がない。
保険商品や自分のリスク、そして世の中の構造をちゃんと理解していない人が多過ぎる!!
物を買う時や契約する時、自分の都合のいいように考えてはいけません。
なぜこのような事を言いたくなったのか?
最近、ある保険について加入を検討して、加入しなかった事がありました。
そう、それがタイトルにもあるau損保。
自分は自転車によく乗るんですが、au損保から新しい自転車保険が出るというニュースを見ました。
保険の内容を見ると、なんと自転車のロードサービスがついている!!
よく自転車で山や川まで遠出するので、自転車がパンクや故障した時どうしようと不安でした。
そんな時、ロードサービス付きの自転車保険があると聞いたので、早速加入しようとau損保のサイトに行ってみました。
http://www.au-sonpo.co.jp/pc/bycle/index.html
自転車のロードサービスについてもしっかり説明があります。
http://www.au-sonpo.co.jp/pc/hosyo_naiyo/standard/S_2_H_18.html
「24時間365日トラブル現場へ駆けつけて、ご希望の場所まで自転車を搬送します」
あぶねぇ、大きな落とし穴に落ちるとこだったぜ。
こんな保険(ロードサービス)に入っちゃダメだぜ。
さて、どこがダメな点なのでしょう?
ちゃんと自分のリスクを考えるクセがついている人だったら、この落とし穴に気づくかもしれません。
保険に限らず何でもそうですが、物を購入する時や契約する時に大事なことは
「自分の都合のいいように解釈しない事」。
ここで、もう一度ロードサービスの内容をおさらいします。
「24時間365日トラブル現場へ駆けつけて、ご希望の場所まで自転車を搬送します」
つまり、人は運んでもらえないってことです。
山や川までサイクリングして、自転車が故障する。
ロードサービスを呼ぶ。
そして自転車だけ運んでもらって、自分は山の中に置いて行かれてしまうのです。
ちゃんとau損保に電話して確認しました。
au損保からの返答はこうでした。
「ロードサービスは自転車をご指定の場所まで運ぶサービスであって、人を運ぶサービスではございません。」
さらに
「自宅から半径2キロ以内の場合、ロードサービスは使えません。」
よくぞ言い切ったau損保!!
危うく加入するとこだった(笑)
現代で生活していくのに必要なスキルは、
相手を信じない、自分の都合のいいように解釈しない。
自分が納得いくまで、自分が行動して調べる。(他人に調べることの依頼をしない)
それが出来ない人が今回のような保険に加入しまうんだろうなぁと思った次第です(笑)