厚生労働省の専門家部会は9月、製薬会社「Meiji Seika ファルマ」(東京都)が開発した、新型コロナウイルスのオミクロン株の新系統「JN・1」に対応したワクチン「コスタイベ」(商品名)について、製造販売の承認を了承した。 遺伝物質「メッセンジャーRNA(mRNA)」ワクチンを改良した新しいタイプで、少量の接種で効果が長く続く特性がある。

 このワクチンのタイプは、レプリコン(自己増幅型)と呼ばれる。 接種からしばらくの間、ウイルスの働きを抑える中和抗体の産生につながるmRNAが体内で増える。 このため、接種量従来の6分の1~20分の1で済むという。

 同社が、約830人を対象に行った臨床試験では、接種後1か月時点で、血液中の中和抗体量は接種前の8倍、半年時点では同4倍だった。 海外製の承認済みワクチンと比べて高く、副反応の頻度には違いがみられなかった。

 承認されれば、10月に始まる定期接種用も含めて約430万回分が供給される予定だ。

 北里大の中山名誉教授(臨床ウイルス学)は、ワクチンの選択肢が増えるのは望ましい。

新しいタイプであるため、承認された場合は、国や製薬会社は安全性の調査を続け、科学的根拠に基づいた情報を丁寧に発信する必要がある。

 

〇 コロナワクチンのレプリコンは日本が世界初承認の新型コロナワクチンです。

   1瓶で16回分使用しますので、予約人数が多く集まらないと、コスト割れになる。

   ワクチンは開封後6時間以内に使い切るという制約が有ります。

   電話予約の段階で病院が使用制限を設けることがよそうされます。