40~50歳代くらいの世代までで、はしかのワクチンを1回も接種したことがない人や海外に出かける人は、ぜひワクチンを接種してほしいと思います。 一方、高齢者は、多くの人がはしかにかかった経験があり、心配な人はまず抗体検査を受けてから、接種を検討するとよいでしょう。 ワクチンが不足している状況では優先順位をつけて、小児、とりわけ1歳児へのワクチン供給ができなくなることがないようすることが大切です。

 武田薬品は1月、安全性に問題はないものの予防効果が十分ではないワクチンを製造したとして、単独、MRとも自主回収に踏み切りました。 これがワクチン不足の要因と考えられています。 こうした中、はしかの感染者が相次ぎ確認されるようになり、関心が高まりました。武田薬品のワクチンは4月から出荷が再開される見込みですが、すぐに供給が安定するかどうかは不透明です。

 ワクチンには、はしか単独のものと、風疹とはしかを防ぐMRワクチンがあります。

国内では、武田薬品工業、第一三共、阪大微生物病研究会が製造しています。