「糖質カット」をうたう炊飯器の性能を示す資料を示せなかったとして、消費者庁は8日、家具販売大手「ニトリ」(札幌市)など炊飯器を販売する4社に景品表示法違反(優良誤認)で再発防止を求める措置命令を出したと発表した。 

 ほかに命令を受けたのは、 Aretiアレティ 、リソウジャパン、 AINXアイネクス (いずれも東京)。

 発表によると、4社は2023年2~9月、それぞれ販売する糖質カット炊飯器について、自社のウェブサイトや店頭などで、米を炊く時に糖質が33~59%減るという内容の宣伝をした。同庁は各社に糖質の低減率を裏付ける資料の提出を求めたが、いずれも合理的な実験結果を示せなかった。

 ニトリなどは取材に「再発防止に取り組む」などと答えた。