"ミサハンファミリー"三郷北中が沖縄全中で力いっぱい戦った。
8月18日に大会が始まり、1回戦の相手は兵庫代表の望海中。その主力メンバーは、先の京都の全国小学生大会準々決勝でミサハン(三郷HC)と7mスローコンテストの死闘を演じた「きさきネクサス」出身の2年生セブンだった。
望海セブンにとってはミサハンに惜敗した後輩たちの雪辱に燃えていたはずだし、三郷北セブンにも、GK竹井、荒井、木村、塩畑、後藤ら同じ2年生として日本一になった意地もあり、ともに初戦突破に闘志をぶっつけあった。
熱い闘志スパークした1回戦
試合が始まると予想どおり白熱した展開になった。
塩畑で先制した三郷北は岡田、青野の活躍でテンポよく先行したのに対し、望海もじわりじわりと反撃。7分三郷北のリードは5ー4と1点差に詰められた。
そして10分過ぎには6ー6の同点に。
その後もしばらく接戦が続くが、岡田らでスパートをかけた三郷北が相手ミスに助けられたこともあって17分12ー7と混戦を抜け出した。
そのまま三郷北が先行を続けて14ー10で前半終了。
後半に入ると望海が7人攻撃を仕掛けるなど必死の追撃を展開。それでも三郷北は13分20ー15、15分を過ぎも22ー17と有利に試合を進めていた。
ところがこのあと望海に3連続得点を献上して17分22ー20と2点差まで詰め寄られてから終盤は1点を奪い合う熱い展開となった。
1点の重み感じて初戦突破
最後まで試合はわからなかったが、荒井、木村らで追加点を奪った三郷北が25ー24で競り勝った。
今年3月の春中で勝利を目前としながら終了寸前に同点に追いつかれて延長で悔し涙を流した苦い思い。そして過日の関東予選でも2試合連続で1点差勝利で代表権をつかみ、東久留米西との決勝戦も前半の8点ビハインドを終盤1点差まで迫った粘りが生かされ格好だった。
春中女王に果敢に挑戦!
そして、この日の2試合目。三郷北が挑んだ相手は春中の覇者で今大会の優勝候補にあげられていた大分代表の原川だった。
いきなり速攻で先制点を奪われ、開始5分までに4点を先行される苦しい立ち上がり。
ようやく岡田で初得点を奪い、後藤で2点目をあげるが、このあと15分までに4点を連取され、15分2ー8と6点差を追う形となった。
ここで引き離されると苦しくなる三郷北は、木村のシュートで加点すると、塩畑、岡田、荒井の3連打で2点差まで追い上げ、さらにGK竹井のノーマークシャットアウトで反撃ムードが盛り上がった。
しかし、このあとチャンスを生かせずに20分に3点差とされると残り5分で原川の連続速攻を浴び、青野の1点だけにとどまった三郷北は8ー15と水をあげられて前半を終えた。
そして後半開始。2分までに荒井、岡田で2点をあげるが、このあと得点が止まり、相手のポストを抑えられず、ミスからの速攻で失点が重なって11ー19、11ー23、12ー26、12ー30と時間の経過とともに大きく点差を開かれた。
完敗でも前を向いて奮戦
塩畑、青野らが加点するもいずれも散発。機動力豊かな攻守で試合を支配した原川の前に16ー34と大差をつけられて敗退。三郷北セブンの夏舞台が終わった。
さすが春の女王は強かった。スキあらば次々とゴールに襲いかるスピードプレーはすさまじかった。
それでも大差をつけられながら最後まで前を向いてボールを追った。
若いチームを青野、岡田ら3年生がリードしてよくがんばり、全国舞台で懸命に戦った。
6月の三郷クリニックでインストラクターを務めた銘苅淳選手と大会会場で再会し、元気とパワーを注入してもらったのもいい思い出になった。
人を介して「三郷の子は練習に取り組む真面目さに好感が持てる」と言葉をかけられたのも今後の励みになった。
1年後の夏へ挑戦スタート!
竹井、荒井ら2年生セブンは、原川に見せつけられた全国トップとの差を詰めていくこれからのがんばりに期待したい。
1年後の夏へのチャレンジはもう始まっているーー。