12月17日にネメシュ・ローランドさんのハンドボール講習会(三郷市ハンドボール連盟主催)が三郷市勤労者体育館で行われました。
筑波大男子コーチの肩書きを持つネメシュさんは、日本代表コーチ、そして今年6月スペインでの世界学生選手権に臨んだUー24男子代表の監督を務めた指導者のエキスパート!
さすが指導者のエキスパート!
三郷市内の中・高各3校からの男女選手を対象に、それぞれ密度の濃いトレーニングが2時間ずつ。
パス、キャッチからのフェイント、シュートへと移行していくいくつかのパターンの中にディフェンスの重要なポイントを織り交ぜながらのレッスンは、つねに流れと関連性があり、わかりやすい説明と好プレーに対する笑顔のリアクションもあり、自然と選手たちが乗っていくようでした。
そして、特に的確なプレーが目立った三郷北中の女子セブンには「うまい!」「ナイス!」を連発すると、当初の予定よりワンランク上のメニューを組んだネメシュさんです。
「気持ち」「考える」「勇気」
ネメシュさんが選手たちにかけた言葉の中で印象的だったのは「気持ちを出すこと」「考えること」「勇気を持ってチャレンジすること」の3つ。
それはスペースの作り方やディフェンスの当たり、シュートのタイミングなどすべてに共通しているようでした。
また、ノーマークシュートは背後からボールを回すのスイングではなく、ボールを肩上方向に振り上げたフォームに加え、日本の選手は浮かしのシュートテクニックを身につけてもっと多用すべきだとも力説していました。
引き出しの多さにビックリ!
中高とも終わりには質問コーナーが設けられ、筋トレの方法やサイドシュートがうまくなるコツ、GKの養成法や食事面の注意などについて丁寧に答えるなど、トレーニング法を含めたネメシュさんの引き出しの多さと豊かな知識には感心するばかり!
この日は三郷市外からの指導者たちも見守る中、講習会後の質疑応答コーナーも設けられるなど、それぞれにとって有意義な1日となり、講習会を主催した三郷市ハンドボール連盟の吉野会長は「みなさんに喜んでいただけたようで大変よかったです。ネメシュさんに感謝します」と満足げな様子でした。