病気 | ドンマイ・ガードマン

ドンマイ・ガードマン

ガードマンたちの笑える日々をお届けします。

医学博士ではないんだけど、私、最近病気を発見したんですよ。

それは、どうやら警備業界に蔓延するらしいんです。

警備屋に入って3ヶ月くらいすると症状があらわれる。潜伏期間の長い人でも6ヶ月くらい。


症状として、自分は仕事が出来るという幻覚が表われ、それに伴う大言壮語、向こう見ずな行動などがある。

私が新人の頃は、職人のようなオヤジが結構いて、そんな人達に怒鳴られ、罵倒されて育てられたので、とりあえず保菌者であっても、ワクチンを接種されているので極端な症状はでない。

いろんな意味ですごい人達を見てきたので、自分がすごいなんて絶対に思えない。あんな人達はなかなか超えられない。

会社から、隊員を現場で教育してくれと言われるけど、若い人達って厳しく教育された事がないので、なんか言うと、すぐ反発で返してくる。

こっちだって気を遣って丁寧に言っているのに、若い男性隊員に「うるせー」と言われ、女性隊員には「どこにそんな決まりがあるんですか?」と食ってかかられる。

どう指導したらいいんですか。

私はもう絶対教えない、こんなヤツらは、ローラーにでも轢かれちまえ、と思っても罪はないでしょ?

ある現場で、症状の重い隊員がいた。彼はでしゃばってよく解りもしないのに、無線に割り込んできた。

「ユンボでまーす。」彼は言った。

「了解」別の隊員が返した。

「スイーパー(路面を掃除する機械)でまーす。」と、彼は言いたかったのだろう。

だが、彼はやはり重症だったのだ。

「ストリッパー出まーす!」

そんなもん道路に出ちゃったらねえ、道路屋も警備屋も仕事なんかしてるヒマないですよ。

見にいかなきゃ、見に行かなきゃ!