勤務指示がでたのは、K工業。
ここに行くのは約1年ぶりです。
この1年あちこち飛び回っていました。
人生いろいろ、ガードマンもいろいろで、監督さんや、作業員さん達と一言も話しをせず(挨拶くらいは最低してると思うけど)帰ってしまう人もいれば、喋ってばかりいて仕事をせず、出入り禁止(以下、出禁)になってしまうヤツもいます。
私の場合は、仕事するならなるべく楽しく、と考えているので、普通に一般的な会話は交わすようにしています。
結構、土木作業員さん達は、話をしてみると単純で楽しい人達が多いんです。
この世界に入るまでは、こういう人達って怖い人ばかりだと思ってましたけど。(正直言って変なヤツもいますよ。そりゃ、どこの世界でも一緒ですけど)
監督さんも、作業員さん達も私の事を覚えていてくれました。
「お久しぶりです。私、まだ生きてましたよ。」
「いやー、本当だなー(何が?)今までどこ行ってたんだよ。」
Mさん、Yさん、監督のTさん。
「Iさんは今日はこの現場ですか?」
「今日は復旧で違うとこいってるよ。」
「あれ、Sさんは?復旧ですか?」
Mさんは、ヒャヒャヒャ、と笑って
「アイツはよー、クビだよ。Fと一緒にクビ。」と手刀をきりました。
Mさんは、いつも冗談ばかり言っているので、にわかに信じられません。
「クビなんて有り得ないでしょ?辞めちゃたんでしょ?」
「ホントだって。いやー、あの2人にさ、草刈の現場任せちゃったらさ、まあ、いろいろ細工しちゃたのが社長にバレちゃってさ。」
結局、いくらか懐にいれちゃったらしいのね。
そりゃ、クビだわ。
Sさんは、前の会社もクビになったんです。それは、私もSさんに直接聞いてました。
「いやー、前の会社でさー、ものっすごい面積の駐車場任されててさー、んで、オレ、指示出したワケよ。表層3ミリ減らせって。素人はたかが3ミリって思うじゃない?ところがこの面積になるとさー、すごい量になっちゃうわけよ。儲けた、と思ったら、検査でバレぢゃって、んでクビ。」
Sさん、今だにご健在だったようで。
まあ、うちの会社でも、最近クビになったヤツがいるという噂もあったりして。
クビ、というと不当解雇とかいろいろ騒がれちゃうから、干しちゃう。徹底的に干しちゃうらしい。干されるのにも、それなりかなりの理由があるみたいだけど。
「明日仕事ありません。」
なんて言われたら、
「え、私、何かしちゃったかな?干されてるかも。」
と心配になってしまいます。
なにしろガードマンなんか、毎日首の皮1枚でつながってるような商売ですから。
でもねえ、入社試験も無いような会社、なにが悲しくってクビになっちゃうのかねえ。
Mさんは言いました。
「Sは、OO建設、Fは、H土木へ行ってるよ。」
実は私も警備屋は3社目なんです。(理由は今後明らかに。でもクビになった訳じゃありません)
警備屋も土木屋さんも何気に受け皿がデカいようです。
Sさん、Fさん、ご縁がありましたら、また仕事でお久しぶりにお会いしたいものですね。