視察から帰って来ました ~視察報告(後編)~ | 小さなことからコツコツと! 室蘭市議会議員 南川の世直し日記

小さなことからコツコツと! 室蘭市議会議員 南川の世直し日記

室蘭市議会議員のナンキチこと南川達彦が日々何を考え、何をしているのかを発信しています。室蘭そして日本の平和で豊かな未来を作るため日々精進していきます。

25℃を超える九州から未だ雪がちらつく北海道に帰って来ました。

室蘭はそこまでではないですが、やっぱりストーブたいてましたね(笑)
 
さて、視察の後編は、日向市と宮崎市。
 
日向市:救急搬送の画像伝送システム
 日向市では、救急の受け入れ体制が3病院から2病院体制になってしまい効率的な救急搬送体制を維持する必要性があることを背景に、このシステムを導入している。
伝送出来る情報は、患者と心電図、血圧、酸素飽和度などの数値のライブ動画となっており、映像を撮るカメラは持ち運びも可能で、患者の患部を拡大することや災害の状況を映すことも出来る。
 現在は、予備車を除く2台に導入し、救急搬送の7割程度で映像伝送を行っている。伝送を行っていないのは、システムを導入していない病院に搬送した場合で映像伝送を必要必要としない軽いケースだということです。
 
 この映像伝送システムは、心筋梗塞や脳梗塞など緊急性が必要な際に非常に力を発揮するとのことで、これまでも搬送先の決定の際に画像を見た医師が搬送先を指定し命を救ったケースもあったとのこのことでした。


ちょうど先日室蘭・登別でも救急車内の心電図画像伝送の試験導入すると報道されてましたが、今回の視察はその検証にも活かすことが出来そうです。
 
 
宮崎市:将来世代に負担を背負わせない公共施設経営
 宮崎市では、室蘭市でも公共施設の再編が課題となっている公共施設経営について調査を行いました。

宮崎市では老朽化に伴う更新の必要性、人口減少や少子高齢化に伴う財源の減少を背景として公共施設経営の改善に取り組んでおり、将来世代に多額の費用負担を負わせないことと最適な公共施設サービスを提供することにより市民の満足度を高めることを目的にしています。

平成24年に公共施設経営基本方針を策定し、平成29年には、ハコモノに加えて、道路や上下水道などのインフラも計画の対象として計画を変更している。

計画を進めるにあたり、市民の理解と協力を得るために、市民に広報だよりを使って公共施設の課題を明示し、将来の公共施設を維持するための方法について市民アンケートを行い市民ニーズの把握を行っている。広報だよりは市の課題を真摯に伝える内容で市民に伝わりやすいよう工夫されていて非常に参考になりました。







計画の実績として、公共施設のデータベースの完成、施設評価、長寿命化計画の策定、節電や管理費の削減、統廃合・集約の基準策定、複数施設の集約化を行っている。

評価によって処分とされた施設については、集約統合やただ廃止とするだけではなく、県や民間への経営委譲、移転という方法も取り入れていました。


 宮崎市は公共施設の方向性を決める際に市の財政や将来の課題など状況を広報誌を使ったりしながら丁寧に市民に説明し意見を求めており、その進め方は非常に重要な観点であり、本市が今後計画を策定し、実行していくにあたり市民に対して丁寧さが必要と考えます。

これからの室蘭市の計画推進にあたり宮崎市の取り組みは大変参考になるものでありました。