今日は、旧正月の前日の除夜の日です、
中国では、除夕と言います。
この日は、殆どの実家を離れて仕事している中国人は、
仕事先の居住地から、田舎に帰ったと思います。
今年の予想では、延べ90億人が移動するとのデータがあげられています。
そうですね、この一年間で一番長い連休では、実家に帰る人、
結婚しているなら、実家と義理の親のところの両方に帰る人、
実家に帰ってから、旅行に行く人、
また、単純に旅行に行く人、
様々の目的地を目指して移動する人たちの数を入れたら、
それくらいになるだろう
私は、小さい時に、お正月に必ず親の仕事場の天津から爺ちゃんばあちゃんがいる北京に帰っていました。
その時は、まだ高速鉄道はなく、緑色の汽車で行っていました。
汽車(内燃機関車)ですよ、まだ電車も普及していない時代です。
って言うても、そんなに昔の事ではないですよ。
中国の高速鉄道が出来たのは、2008年の北京オリンピックの時です。
その時にできた和諧号は、天津から北京までの間の電車です、
二時間の運行時間が25分間に短縮されました。
今となっては、中国全国運営鉄道距離は、15.5万キロメートル、
その中で、高速鉄道運営距離は、4.2万キロメートル、3分の1弱になりました。
今運行されている高速鉄道網です。
見てわかるように、西へは北京からウルムチ(中継ぎ)まで、南へは北京から香港まで高速鉄道で行けるようになりました。
人の移動はとても便利になり、春節の休みに延べ移動人数が大幅に増えた原因にもなったと思います。
子供の時には、春節はとてもウキウキする祝いの日でした、
おばあちゃんの作った料理、爆竹、新しい服(大晦日まで着てはいけない)、
お年玉、学校の休み、空気の匂い、などなど、全部楽しみでしたが、
今となっては、春節の味も、匂いも変わり、新しい服も勿論なく、食べ物まで美味しく感じられなくなりました。
思うに、この飽食の時代に、食べたいものをいつでも食べれて、欲しい服、あるいは物がいつでも手に入る、
この豊富な時代は、果たして幸せなのか、あるいは、色々な喜びを無くしてしまったのか、は解りませんね。
子供の頃の楽しみを取り戻したいものです。